2022年10月12日水曜日

読了メモ「ルビンの壺が割れた」宿野かほる



読了。

みなさんは、「ルビンの壺」ってご存知ですか。
壺の外形を横からみると、
丁度、男女の顔が向かい合ってるようにみえる壺の絵です。

本書は、男女間での書簡形式でかかれています。
メディアは、フェイスブックのメッセンジャー。
今風ですな。

メッセージの始まりは、男性がフェイスブックで、
確実に知り合いであろうと思う女性を見つけて
彼女におそるおそるメッセージを送ることから始まります。

当然ながら、最初は一方通行なのですが、
そのうち、女性からも返事をするようになり
昔話に花が咲いて、なごやかな雰囲気なのですが。。。。

時々、相手を非難するようなワードが出始めて
だんだんと嫌な方向に話が進んでいきます。
言ってみれば、暴露試合。

ちまたでは「どんでん返し」と評されているようです。
確かに、最後の一行はびっくりしますけど、
自分の読後感としては、あんまりすっきりしないなぁ。
モヤモヤして途方に暮れますね、こういう話は。

一時期、話題にもなったようなので
読んだ方もおられるのではないでしょうか。
170頁ほどなので、すぐに読めちゃいますよ。

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ルビンの壺が割れた
宿野かほる
新潮社 2022年