2024年は、こちらにもアップします。

2018年12月31日月曜日

読了 2018





今年も早いもので
もう大晦日です。

今年の読了本を振り返るわけですが、35冊。
明らかに例年より少ない。

いろいろ言い訳はあるものの、
昨年までとくらべての変化には
きっと何かがあるんだんろうなぁ。

来年はそこらあたりを探りつつ
読み続けていくか。


■龍馬デザイン。
著者:柘植伊佐夫
読了日:01月10日

■ヘッドフォン・ガール
著者:高橋健太郎
読了日:01月16日

■たんぽぽのお酒
著者:レイ・ブラッドベリ
読了日:02月01日

■猫怪々
著者:加門七海
読了日:02月03日

■ジョバンニの耳―宮澤賢治の音楽世界
著者:西崎専一
読了日:02月12日

■癒しの森―ひかりのあめふるしま 屋久島
著者:田口ランディ
読了日:02月20日

■津軽
著者:太宰治
読了日:02月26日

■こゝろ
著者:夏目漱石
読了日:03月10日

■夜と霧
著者:ヴィクトール・E・フランクル
読了日:03月18日

■江ノ島西浦写真館
著者:三上延
読了日:03月27日

■片思いの発見
著者:小谷野敦
読了日:04月09日

■ムナーリのことば
著者:ブルーノ・ムナーリ
読了日:04月14日

■抒情的恐怖群
著者:高原英理
読了日:04月22日

■子どもたちのマジックアワー―フィクションのなかの子ども
著者:川本三郎
読了日:05月03日

■床下の小人たち―小人の冒険シリーズ〈1〉
著者:メアリー・ノートン
読了日:05月12日

■ダンス・ダンス・ダンス(上)
著者:村上春樹
読了日:05月30日

■ダンス・ダンス・ダンス(下)
著者:村上春樹
読了日:05月30日

■今宵も歌舞伎へまいります
著者:沼野正子
読了日:06月10日

■音楽する人間 ノードフ - ロビンズ創造的音楽療法への遙かな旅
著者:クライヴ・ロビンズ
読了日:06月19日

■恋文の技術
著者:森見登美彦
読了日:07月01日

■カメのきた道 甲羅に秘められた2億年の生命進化
著者:平山廉
読了日:07月08日

■邪悪なものの鎮め方
著者:内田樹
読了日:07月16日

■風の帰る場所―ナウシカから千尋までの軌跡
著者:宮崎駿
読了日:07月25日

■野蛮な読書
著者:平松洋子
読了日:08月05日

■晩年
著者:太宰治
読了日:08月15日

■半減期を祝って
著者:津島佑子
読了日:08月20日

■世界は「使われなかった人生」であふれてる
著者:沢木耕太郎
読了日:09月08日

■小説読本
著者:三島由紀夫
読了日:09月23日

■背中の記憶
著者:長島有里枝
読了日:10月03日

■アダムの呪い
著者:ブライアン・サイクス
読了日:10月22日

■私の音楽談義
著者:芥川也寸志
読了日:11月09日

■パン屋再襲撃
著者:村上春樹
読了日:11月18日

■ねじとねじ回し-この千年で最高の発明をめぐる物語
著者:ヴィトルト・リプチンスキ
読了日:11月25日

■こころと人生
著者:河合隼雄
読了日:12月01日

■なんらかの事情
著者:岸本佐知子
読了日:12月27日


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みなさま、今年もお世話になりました。
よいお年をお迎えください。


2018年12月28日金曜日

読了メモ「なんらかの事情」 岸本佐知子



読了。

2018年最後の読了はこれである。

読んでて明るい気持ちになるというか
スキップしたくなるとか
普段、みんなとふざけあって使うような言葉がでてきたりとかで
なかなか飽きさせない。

こういうエッセイを書かれる女性は
とても明るい素敵な方だろうと思って
実は会ったりもした。しっかりサインももらった。


くどくどしていないのがいい。
どうも男性作家の書くエッセイではこうはいかない。
変に理屈っぽく納得し首肯するところがあって
それはそれでもいいのだが、
本書の奔放さにはかなわない。


去年の病発症に続いて、今年は骨折するなど災難が続いた。
来たる2019年は本書のように
明るく笑顔の絶えない年にしたいものだ。


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なんらかの事情
岸本佐知子
筑摩書房 2012年





2018年12月23日日曜日

読了メモ「こころと人生」 河合隼雄



読了。

と言っても、読み終えたのは3週間ほど前。
ずっと、ほったらかしになってました。
自戒をこめてすみません。

著者の本は前から読んでみたくて
そういう意味では、とても読み易い
とっつき易い構成の本でした。
優しいしね。

人生を
 子ども
 青年
 中年
 老年
の4つの時期に分け、それぞれ、
 素晴らしい
 悩み
 危機
 考える
の言葉続きます。どれがどれにくっつくかわかりますか。

自分なんぞは、まさに中年の真っ只中にあるわけで
そこで考えられるである心理や葛藤、
想定されうる事象などがあれもこれもと出てきます。

過去を振り返ってみても
あ〜そうだったか、いや違うぞというところもあるけれど
大方は当てはまっていました。

カウンセラーでもある著者は、
固定観念にはまることはよくないと述べています。
これだけ、世の中に多様性があふれれば、
もう昔の考え方は通用しません。
村上春樹の羊男を例に挙げているのも面白い視点でした。

ものごとの深さと浅さを考える話がでてきます。
例えば、大学に入りなおして専門分野をより深く掘り下げる
こともあれば、朝のウォーキングを習慣にするとか
一見、深く、浅く見えそうなことを
実際にやってみていると、その逆転現象も起きるというのです。

もうすぐ2018年も終わります。
来年は何をやるか考えた方がいいですね。

自分はまずは、怪我をしないようにしますが。

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こころと人生
河合隼雄
創元社 2009年




2018年12月3日月曜日

読了メモ「ねじとねじ回し この千年で最高の発明をめぐる物語」ヴィトルト・リプチンスキ



読了。

人類史上の最も偉大なる発明は何か。

多くのものは産業革命期にうまれたのでしょう。
エジソンの電球や蓄音機も忘れてはいけません。
もっと最近の話ならテレビとかVTRとか?

本書での扱いは違います。
蒸気機関の話は少し出てきますが、
基本は「ねじ」と「ねじ回し」。
木ネジの世界ですね。

単にネジを発明したというだけでなく、
ねじを作り出す旋盤工にもしっかりふれています。

ねじ回しの元々は錐。
最初は、まっすぐな棒の錐だったのを
持ち手をクランク状にして
小さな力で回転しやすくする工夫もされたそうです。
最初はマイナスのドライバー。
プラスのドライバーは随分とあとになって出来たようです。

ただ、やはり悲しいかな飛躍的な進化を遂げたのは
やはり戦時の需要があったからだったとのこと。
大昔は、甲胄の組み立てに使われ
火縄銃の発達にもねじの存在なしにはありえなかったそうです。


タイトルには千年とありますが
最後は、アルキメデスをねじの父として結んでいます。
木ネジの前に水を汲み出す水ねじを発明したからだそうです。

てっきり、原型はローマ時代かとおもいきや、
アルキメデス。ギリシャ文明は偉大ですね。

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ねじとねじ回し この千年で最高の発明をめぐる物語
ヴィトルト・リプチンスキ 春日井晶子 訳
え早川書房 2003年