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2018年12月3日月曜日

読了メモ「ねじとねじ回し この千年で最高の発明をめぐる物語」ヴィトルト・リプチンスキ



読了。

人類史上の最も偉大なる発明は何か。

多くのものは産業革命期にうまれたのでしょう。
エジソンの電球や蓄音機も忘れてはいけません。
もっと最近の話ならテレビとかVTRとか?

本書での扱いは違います。
蒸気機関の話は少し出てきますが、
基本は「ねじ」と「ねじ回し」。
木ネジの世界ですね。

単にネジを発明したというだけでなく、
ねじを作り出す旋盤工にもしっかりふれています。

ねじ回しの元々は錐。
最初は、まっすぐな棒の錐だったのを
持ち手をクランク状にして
小さな力で回転しやすくする工夫もされたそうです。
最初はマイナスのドライバー。
プラスのドライバーは随分とあとになって出来たようです。

ただ、やはり悲しいかな飛躍的な進化を遂げたのは
やはり戦時の需要があったからだったとのこと。
大昔は、甲胄の組み立てに使われ
火縄銃の発達にもねじの存在なしにはありえなかったそうです。


タイトルには千年とありますが
最後は、アルキメデスをねじの父として結んでいます。
木ネジの前に水を汲み出す水ねじを発明したからだそうです。

てっきり、原型はローマ時代かとおもいきや、
アルキメデス。ギリシャ文明は偉大ですね。

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ねじとねじ回し この千年で最高の発明をめぐる物語
ヴィトルト・リプチンスキ 春日井晶子 訳
え早川書房 2003年

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