2024年は、こちらにもアップします。

2014年12月31日水曜日

2014 Sunset

年々、時の経つのが早いなぁと感じていますが
今年はまた格別に一年が短かった気がします。
来年もあっという間に過ぎるのでしょうか。

今年も皆様には大変お世話になりました。
ありがとうございました。
よいお年をお迎えください。

2014 Sunset

2014年12月30日火曜日

読了 2014

2014年もいっぱい読了しました〜
ざっと数えて85冊。数としてはほぼ去年と同じ。
今年は漫画も読んだんだよw
では、山口昌男の「知の遠近法」から
昨日読み終えた「ネコを撮る」まで
ずずずい〜っとご紹介〜〜♪
========
■知の遠近法
著者:山口昌男
読了日:01月04日

■旅の理不尽 アジア悶絶編
著者:宮田珠己
読了日:01月09日

■わたしの少女時代
著者:池田理代子、石井ふく子 他
読了日:01月13日

■華氏451度
著者:レイ・ブラッドベリ
読了日:01月16日

■今夜は最高な日々
著者:高平哲郎
読了日:01月21日

■昨日のように遠い日―少女少年小説選
制作:柴田元幸
読了日:01月24日

■銀二貫
著者:高田郁
読了日:01月30日

■名短篇、ここにあり
制作:北村薫 宮部みゆき
読了日:02月04日

■人間・失格―たとえばぼくが死んだら
著者:野島伸司
読了日:02月07日

■夜間飛行
著者:サン・テグジュペリ
読了日:02月11日

■ノンちゃん雲に乗る
著者:石井桃子
読了日:02月14日

■猫のいる日々
著者:大仏次郎
読了日:02月20日

■数学むだばなし
著者:矢野健太郎
読了日:02月26日

■名短篇、さらにあり
制作:北村薫 宮部みゆき
読了日:03月02日

■いのちの食べかた
著者:森達也
読了日:03月04日

■タイタンの妖女
著者:カート・ヴォネガット・ジュニア
読了日:03月11日

■智恵子抄
著者:高村光太郎
読了日:03月13日

■上を向いて歩こう
著者:佐藤剛
読了日:03月20日

■昭和のエートス
著者:内田樹
読了日:03月26日

■素敵なダイナマイトスキャンダル
著者:末井昭
読了日:03月30日

■忘れられた日本人
著者:宮本常一
読了日:04月04日

■ポーの話
著者:いしいしんじ
読了日:04月12日

■ことばの食卓
著者:武田百合子
読了日:04月14日

■黄色い猫
著者:吉行理恵
読了日:04月18日

■センス入門
著者:松浦弥太郎
読了日:04月22日

■恋する寄生虫―ヒトの怠けた性、ムシたちの可愛い性
著者:藤田紘一郎
読了日:04月25日

■減速して生きる―ダウンシフターズ
著者:高坂勝
読了日:04月30日

■作家の恋文
著者:宇佐美斉
読了日:05月05日

■日本の怪奇―日本列島の四次元地帯
著者:松岡照夫
読了日:05月09日

■怪人二十面相―少年探偵
著者:江戸川乱歩
読了日:05月13日

■もし僕らのことばがウィスキーであったなら
著者:村上春樹
読了日:05月15日

■もしもし、運命の人ですか。
著者:穂村弘
読了日:05月19日

■笑う月
著者:安部公房
読了日:05月21日

■頭のうちどころが悪かった熊の話
著者:安東みきえ
読了日:05月24日

■「変わり目」考-芸術家Mの社会見学
著者:森村泰昌
読了日:05月26日

■リンさんの小さな子
著者:フィリップ・クローデル
読了日:05月28日

■青山の青空
著者:安西水丸
読了日:05月31日

■人間になりたがった猫
著者:ロイド・アリグザンダー
読了日:06月03日

■恐怖
著者:筒井康隆
読了日:06月05日

■月は無慈悲な夜の女王
著者:ロバート・A・ハインライン
読了日:06月17日

■辞書から消えたことわざ
著者:時田昌瑞
読了日:06月21日

■浮気人類進化論―きびしい社会といいかげんな社会
著者:竹内久美子
読了日:06月23日

■妄想銀行
著者:星新一
読了日:06月27日

■科学以前の心
著者:中谷宇吉郎
読了日:07月03日

■戦争における「人殺し」の心理学
著者:デーヴ・グロスマン
読了日:07月10日

■I love you
著者:伊坂幸太郎、石田衣良 他
読了日:07月16日

■恋愛論
著者:竹久夢二
読了日:07月19日

■金田一耕助に捧ぐ九つの狂想曲
著者:赤川次郎、京極夏彦 他
読了日:07月23日

■黒沢明、宮崎駿、北野武―日本の三人の演出家
聞き手:渋谷陽一
読了日:07月26日

■夏と花火と私の死体
著者:乙一
読了日:07月28日

■ちくま日本文学全集 宮沢賢治
著者:宮沢賢治
読了日:08月03日

■図書室の海
著者:恩田陸
読了日:08月07日

■青春と変態
著者:会田誠
読了日:08月10日

■人は成熟するにつれて若くなる
著者:ヘルマン・ヘッセ
読了日:08月13日

■モモ
著者:ミヒャエル・エンデ
読了日:08月18日

■小商いのすすめ 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ
著者:平川克美
読了日:08月21日

■ロウソクの科学
著者:ファラデー
読了日:08月24日

■げろりん
著者:ドリアンT助川
読了日:08月27日

■ミクロイドS (1)(2)
著者:手塚治虫
読了日:08月31日

■古本屋四十年
著者:青木正美
読了日:09月01日

■道化の精神 (私の人生観)
著者:太宰治
読了日:09月06日

■ライカと味噌汁―ライカが見た東京
著者:田中長徳
読了日:09月09日

■あーやんなっちゃった―泣き笑いウクレレ人生
著者:牧伸二
読了日:09月11日

■不道徳教育講座
著者:三島由紀夫
読了日:09月15日

■キップをなくして
著者:池澤夏樹
読了日:09月18日

■ライオンの昼寝
著者:山川健一
読了日:09月23日

■幕末史
著者:半藤一利
読了日:10月02日

■飛行船の飛ぶ空
著者:串田孫一
読了日:10月07日

■聖なる怠け者の冒険
著者:森見登美彦
読了日:10月12日

■すべてきみに宛てた手紙
著者:長田弘
読了日:10月16日

■ヤンとカワカマス
著者:町田純
読了日:10月17日

■忘れられる過去
著者:荒川洋治
読了日:10月22日

■蒼い時
著者:山口百恵
読了日:10月26日

■もう消費すら快楽じゃない彼女へ
著者:田口ランディ
読了日:10月29日

■悲しみよこんにちは
著者:フランソワーズ・サガン
読了日:11月05日

■時をかける少女
著者:筒井康隆
読了日:11月07日

■下山事件完全版―最後の証言
著者:柴田哲孝
読了日:11月20日

■文藝奇譚
著者:坪内祐三
読了日:11月26日

■斜陽
著者:太宰治
読了日:11月29日

■猫と海鞘
著者:群ようこ
読了日:12月02日

■お嬢さん、空を飛ぶ-草創期の飛行機を巡る物語
著者:松村由利子
読了日:12月09日

■つむじ風食堂の夜
著者:吉田篤弘
読了日:12月12日

■エンピツ絵描きの一人旅
著者:安西水丸
読了日:12月19日

■スキャンダルの科学史
制作:科学朝日
読了日:12月26日

■ネコを撮る
著者:岩合光昭
読了日:12月29日

=========
と、いうことで、2014の本の書き込みはここまで。
既に積ん読が部屋に溢れかえっているものの、
来年の新しい出会いにワクワクしちゃう♪
2015も読むぞ〜
 

2014年12月29日月曜日

ネコを撮る

今年観た!と思ってた岩合さんの「ネコライオン展」は去年だった...^_^;)
やっぱり時の経つのは早いね。

これはその岩合さんの本。最初はネコにどうアプローチすべきかが説かれる。
まず、ネコを撮る前に住んでる街を知ること。
ネコの生活を知る上で街を知ることは必須。
雌雄による付き合い方の見立ても面白い。
本気になって怒らせて怖いのは雌だそうで、雄はわりと「まぁいいや」的らしい。

また、ネコと人間の関わりをみて、撮影するときに「色気」という表現を使っている。たとえば、庭先にネコよけのペットボトルを置いている家があるが、
ペットボトルを置くとせっかくの庭の景観が
台無しになってしまうのは色気がないということだ。
ネコを撮るとき、その風景にネコが座っているだけで、
色気がふうわーっと起こるような街並みを探して選んでほしいとのことです。

ネコの写真がたくさん掲載されてるのは勿論、一言コメントがつく。
望遠を使って背景との距離感を縮めるとか、画面の四隅まで気を使うとか、
F値とかISOとかそういうのは一切出て来ないのもいい。

そして、ネコの撮影に限らないでしょうが、

一番大切なのは自分が何を撮りたいのか、
人に何を見せたいかのねらいを明確に持つこと。
動きはネコまかせでも、自分が撮りたいことを明確にして持つことが大事とのこと。

自分も写真をよく撮りにいくので、これはとても大切なことだと思いました。

最後、あとがきにあった一文が、
岩合さんのネコに対するやさしい深い思いが凝縮されている気がしました。
 「捨てられたネコはどうしても寂しく写る。」

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2014年12月26日金曜日

スキャンダルの科学史

日本の最高学府などで数々の功績を残した面々たる科学者たちにまつわる事件簿。

今年も様々な科学の話題が世を席巻したが、今も昔も、
無垢な科学のそばには様々な思いが渦巻く。
血液型と気質の関係や男女産み分け法が学会で議論され企業や軍に利用されたり、
過去の先入観、或いは失敗のトラウマから医学が抜けられず
結果として死者を出してしまったりする。

崇高な科学者であるがゆえに妬まれるような恋愛、
人を殺す毒ガス研究で縄張り争い、
世界的権威であることの驕りや実用化への焦り、
そしてスキャンダルの代名詞でもある贈収賄.....。

野口英世は黄熱病原菌を本当に発見したのかの他、森鴎外の意外な確信犯説も。
なお、千里眼透視の話の中では、実在した貞子が出てくる。


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2014年12月19日金曜日

エンピツ絵描きの一人旅

今年3月に亡くなった安西水丸さんの一人旅エッセイ。
冬、春、夏、秋、そしてまた冬、と巡る季節ごとに、
訪れた街で出会った人、その地と所縁のある友人や男女の思い出話。

なんの予備知識もなく、現地の案内所で初めて宿を探したりで、
一瞬お気楽な感じなのだが、その街の幕藩時代の武将や著名人による歴史に
しっかり触れ、出会う人たちの話もみなどこか影のある感じ。
見返しや挿画は、もちろん水丸さんのほのぼのタッチなのに、
エッセイそのものはどちらかというと寂しく、黄昏れた感じを持ってしまう。

ちなみに、ある映画のタイトルと監督が何回かでてくる。
ずいぶんと昔に観ていて、強烈な印象を今でも覚えており、
本も持っているので読むのが更に楽しみになった。

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2014年12月16日火曜日

FIAT

以前も書いたことあるけど、
最近、運転を殆どしないんです。

でも、乗ってるだけでルンルンしちゃいそうな楽しい車を
いつか運転したいなと思っている。

ちょろっと出かける時に乗る程度でいいから。

FIAT

2014年12月14日日曜日

酉の市 その2

フイルムの現像があがってきまして、今頃アップ。
もっと明るくて熊手が金色に映えてる写真もあったんだけど、
こちらのやや暗めの感じが気に入ったので。

同じ場所をGRで撮ったモノクロを、すでにアップしてますが、
デジタルとフイルム、モノクロとカラー、
それぞれの雰囲気が感じとれて面白いです。

酉の市 その2

Mt. Fuji

師走に入って、すっかり雪化粧になりました。
今年もあと半月あまり。時の経つのは早いです。
今の時間を大切にしたいと思うこの頃....。
本日は、第47回衆議院議員総選挙 投票日です。

Mt. Fuji

2014年12月12日金曜日

つむじ風食堂の夜

とても懐かしい感覚の空気感が流れる物語。
うん、確かにどこかで感じたことがあるけれど思い出せない。

手品師である父親の衣装、食堂のメニュー、奇怪なエスプレーソマシン、
部屋番号のある屋根裏など、印象に残る背景や描写と、
これまたとても個性の強い登場人物で物語の中はあふれている。
かたや、主人公がそれほど強烈でないせいなのか、
静かな街なかをホワホワと時間が過ぎていく。
カフェでの出会いと会話、舞台女優との距離感とかが面白い。

ドーナツ型のカフェでエスプレーソをいただいて、
デニーロの親方がやってる古本屋をのぞいてみる。
そして、つむじ風食堂で、クロケットをいただく。
先生の部屋をのぞいて机を触ってみたいし、
月舟町にも行ってみたくなる。

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2014年12月9日火曜日

お嬢さん、空を飛ぶ 草創期の飛行機を巡る物語

スティンソンというアメリカ人女性パイロットが来日した大正時代に話は始まる。
与謝野晶子が彼女を大いに評し、飛行に憧れる日本人女性からは
200通の超えるファンレター。新聞社が航空機を持つ時代を迎えて、
実際に女性記者が空を飛ぶようになる。

後半になると、様々な女性パイロット一人一人の物語になるわけだが、
素直に華々しいものとは言えない。飛行機は兵器として使われ始めるし、
性差別も根強くある。そして墜落事故も彼女たちの意思を断つ。

自由で前衛的な大正時代の勢いが気持ちいい一方で、
大衆や社会が彼女たちを祭り上げたり、或いは押しつぶしたりが戦後もずっと続き、
装丁のかわいい感じが逆に切ない。

最後の方にはディスカバリーに乗った山崎直子さんなど最近の話もある。

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2014年12月2日火曜日

猫と海鞘

著者 : 群ようこ
文藝春秋
発売日 : 1995-02
おもろい。
電車の中で読んでて笑いをこらえるのに、久しぶりに必死となった一冊。
スケベニンゲンとキンタマーニが出てきた時は、がまんできなかった。

著者と世代がちょうど同じということもあってか、
やたら親近感を感じるし、そのつぶやきに大きくうなずいてしまう。
母にとりつく病の話はまさに自分のお袋も同じなのだ。

なお、タイトルは「猫と海鞘」だが、猫の話は確か一つだけだったと思う。
海鞘(ホヤと読む)にいたっては出てこない。ナマコはちらっと出てくるが...。
タイトルの経緯はあとがきに詳しい。

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2014年12月1日月曜日

今年もあと一ヶ月

とうとう、2014も師走になってしまいました。
時の経つのが本当に早すぎる。今年って、いったい何したっけかなぁと...。
そういえば今年もいっぱい飲んだけど、更に飲み食いが増えるシーズンですね。
12月は誕生月で人間ドックもあるので、抑制は一瞬だけ効きますが...。
胃腸にやさしい年末年始にしないとなといつも思う。

今年もあと一ヶ月

2014年11月29日土曜日

斜陽

暗いったら暗い。太宰ワールド全開。

零落した貴族、不治の病、妻子ある男との恋、自殺....、
もうこれでもかっ!というくらいに暗い。
特に貴族階級であるがゆえの、言葉のいいまわしや仕草の描写が、
華奢で薄暗いイメージを作るのだけれど、
へたに折れない芯の強さのようなものを感じるので余計に背筋を刺激される。
で、また登場人物みんながみんなよく泣くし嗚咽したりで、
これもまた作品全体を暗くしている。
「人間は恋と革命のために生まれて来たのだ」そうですが、
それどころか鬱になりそうです。

太宰にどっぷりしたい貴方、ぜし!

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2014年11月27日木曜日

あなたの気づかない世界がそこにある

先日の合同写真展出展の際のボツ写真。

東京ミッドタウン西の交差点にある噴水。
吹き出る水と空気の混ざり具合が絶妙で、真夏に撮ったのだが、
雪か氷のようにも見える。彫刻のようにも見えるし、
地中から湧き上がったネバネバした生命体のような感じもしないではない。

あなたの気づかない世界がそこにある

2014年11月26日水曜日

文芸綺譚

著者 : 坪内祐三
扶桑社
発売日 : 2012-04-14
文芸や文壇の話だけではない。

疑惑の銃弾や角界のゴシップ、それらとメディアによる魔女狩りの話までおよぶ。
さすがに全ての作家や作品までは知らないが、
作家同士の関係や著者自身が嫌いな編集者の話は面白い。
パーティーで喧嘩をふっかけてるところも痛快。

引用も豊富なので、ああそんな話だったっけなと思い出し、
ジョージオーウェルの1984や小林多喜二を読みたくなった。
そう、「ロスト・ジェネレーション」と「蟹工船」の話は、
時代が異なるのに呼応していて、こういう見方ができると
世の中を面白く捉えられるなぁといたく憧れ的に感心してしまう。
タイトルが固めなイメージだけど、いたって柔らかいです。

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2014年11月23日日曜日

野毛で音楽

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野毛で村田食堂のライブを楽しんできました。
あいかわらずのご機嫌な音楽。
古い昭和とJazzと、アイリッシュな感じも入ってとても楽しかった。

他に、地元横浜のThe 3Bandと札幌から来たWHOOPSとの3本立て。
The 3Bandはジャグバンド仕立てで、こちらもOld Jazzをノリノリで。
WHOOPSは、アコーディオンとピアニカ/アンデスで
かなりパワフルな女性二人組みでした。

明るいうちから、野毛に入って、
地下街の立ち飲み屋で、ハムカツをおつまみに
一杯ひっかけてからいい気持ちになってお店に入りました。
野毛ならではのシチュエーションだね。

野毛にはもう一つ行きたいお店があるんだ。
次の機会に行こうっと。

JUKEBOX





2014年11月22日土曜日

酉の市

家内安全、商売繁昌、三三七拍子の威勢のいい声が響きます。

今年も新しい熊手をいただいてきました。

といっても神社からいただく小さなもの。

子どもの頃、家には大きな熊手があって、

真ん中にあるお多福のお面が怖かった。
いつも見られているみたいで。

人形が今でも苦手なのは、この熊手が要因かも...。


酉の市

2014年11月20日木曜日

下山事件 完全版 - 最後の証言

下山事件は、学生の頃にも読んだ。
国鉄総裁が貨物列車で轢断死する事件。もちろん迷宮入り。

以前に読んだのと大きく異なるのは、
著者の祖父が事件に関わったかもしれない、
少なくとも事件に大きく関わる組織の真っ只中にいたことで、
親族の証言を暴きながら真実に迫る思いを活字を通じて直接感じる。

政治、日米、労使、経済、戦争.... あまりに関係する人物や情報が多く広く、
整理しながら読むのは大変だった。
でも、やっぱりこの事件は読み物としては最高に面白い。
こんなことも関係あるのかと最近、映画にもなったあのお金の話しも出てくる。
読む前に、冒頭のGHQの組織図をよく叩き込んでおくことをお勧めします。

ちなみに、最後に思しき主謀者を伏字で示すので、
じっくり読んだあと、自分で推理するのもよろしいかと。

@rin5900が投稿した写真 -

2014年11月18日火曜日

SHIBUYA


なんのことはない、酔っ払っていたわけです。
なんだかんだで、一番身近な繁華街。

SHIBUYA

2014年11月16日日曜日

てんやもの


自分が子供の頃は、とても贅沢なことでした。

バイクのエンジン音が聞こえると玄関まで行き、
お兄さんから受け取るそのお椀が、外を走ってきたにもかかわらず
とても熱かったことを覚えています。

薬味の小皿は紙で包まれ、お蕎麦のお椀には蓋がついていました。
赤く縁取られた黒い四角いお盆には、
そばつゆのほのかに甘い匂いが染み付いていたものです。

最近は、もっぱら宅配ピザになってしまいました。
出前してくれるお蕎麦屋さんって近所にあるかな。

てんやもの

2014年11月10日月曜日

写真展フライヤーまとめ


写真展の開催告知用にFacebookにアップしてたフライヤーをこっちにもまとめておこう。
これはこれで、なかなかいい感じじゃないかと思っているのですよ。自画自賛。



















写真展に参加しました。


今年も地元写真倶楽部のグループ展に出展させていただきました。

わずかな期間の開催にもかかわらず、
たくさんのお客様にお越しいただきました。
本当にありがとうございました。

今回は、基本一人2枚出展のところ、
自分は欲張って1枚追加させていただきましたが
やっぱり3枚出せてよかったです。

と言っても、うち2枚は一度ネットに上げたことのあるもの。
でも、A3サイズでプリントしてみると、違った迫力や面白さが見えてきて
ネット上で既出かどうかなんて関係なかったですね。
自分で撮った写真なのに、変に気を使ってしまう自分がおかしかった。

メンバーの皆さんの写真も素晴らしいものばかり。
デジカメ、デジイチ、フイルム、スマホ、
海、富士山、江ノ島、鳥、花、鉄道、建物、祭、
湖、子供、ポートレート......
いろんなカメラでいろんな撮り方。

そして今回、認識したのがプリントの奥深さ。
紙質の違い、光沢とマット、絹目、
業者さんに何度もやってもらう人、ネットで格安で印刷した人、
そして、自宅で印刷する人....
全ての写真が一枚一枚違う。こんなにも違うのかと。当たり前だけど。

いろんな個性が集まるグループ展は、観ていて飽きない、面白い。
観る側じゃなく、撮る側に立ってもね。
身近にいる友人の撮る写真だからこそ刺激になるんじゃないかと。

こんな機会に恵まれて本当に幸せだ。
また、次の機会にも参加する!



2014年11月7日金曜日

時をかける少女

話はもちろんよく知ってます。映画もアニメも何度も観ました。
さかのぼれば、小学生の頃にNHK少年ドラマシリーズの
「タイムトラベラー」も観てました。

それでも、古本屋で藤本蒼さんによる表紙をみて釘付けになり、
手に取らないわけにはいかなかったのです。まさに、ジャケ買い。
さらに、頁をめくっていくと、本文の挿絵は、谷 俊彦さんでした。
内容そっちのけで、カバーやら挿絵に目を奪われてしまう一冊だったのであります。
他に、「悪夢の真相」、「果てしなき多元宇宙」の
2篇がおさめられたジュブナイルです。

あ〜 なんか青春だな〜。中身のことは何も書いてないけどまぁいいかw

(アフィリエイトのリンク先は新装版なので、自分が読んだ下の写真の版とは異なります)

@rin5900が投稿した写真 -

2014年11月5日水曜日

悲しみよ こんにちは

いい言葉が思い浮かばない。
たぶん、自分がもっと若いころに読んだのなら
違う感じがしたんだろうなと思う。
文章は綺麗なんだけれど、身勝手で、ドロドロになってて、
そんなことさせるのかっていう....。
著者が18歳の作品ということで、
若さゆえの残酷な話になってしまったのかもしれない。
逆に、自分がウブなのかw  

150頁ほどですぐに読み返せるし、
こういう作品はもう一度読んで噛み直してみたい。
たぶん違うことに気づいて、
どっぷりとはまりそうな気がとってもするったらする。


@rin5900が投稿した写真 -

2014年11月2日日曜日

みかんと文士

二つの写真展をみてきました。
「真穴みかん写真展」と「林 忠彦写真展 日本の作家109人の顔」

真穴みかんのは、小さなギャラリーでしたが、
緑いっぱいのみかん畑になっている
真穴みかんのオレンジ色がとても綺麗でした。
みかんのブランドや産地はよく知らないのですが
皮をむいて果汁がほとばしるような写真は
みてるだけで柑橘系の香りがしてきそうです。
さらによかったのは、みかん農園の方々の写真。
皆さんとてもいい笑顔でした。
ホント、ああいう笑顔の写真を撮れるようになりたいです。

もう一つの作家の写真の方は、ずっしり重量級。
川端康成から始まる文士たちの顔、顔、顔。
あの太宰治がバーの椅子の上で座っている写真もありました。
写真だけでなく、まつわる著作や古い当時の本も展示されていて見応えあります。
入場すると冊子をくれるのですが、
そこには日比谷図書文化館の司書が選んだ
登場作家の本がリストアップされています。
う〜む、まだまだ読んでない名作がいっぱいあります。
あまりに圧倒されてしまい図録もしっかり購入しました。

@rin5900が投稿した写真 -


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2014年10月29日水曜日

もう消費すら快楽じゃない彼女へ

現実の事件や著者の身近で起きた実話に基づくエッセイなのだが、
そのどれもが際どいリアルなテーマ。
貧困、中絶、カルト、変死体、不幸のメール......
その現実のつらさだけでなく、
ふと心の片隅にわいた視点での切り込みも面白い。

その中で、介護についての見方の切り替え方や、
無意味な世界を捉える考え方などは、なるほどと思わせる。

話題は、若貴兄弟にまでおよぶが、
全編を通して浮き出るのは「自我」という言葉かもしれない。
人間、自我にどう向き合うか、
相手の我にはどう接すればよいか、
なかなか答えが得られるものではないように思う。


@rin5900が投稿した写真 -

2014年10月28日火曜日

Airplane

いいなぁ。

こだわりを持ってる人の持ち物って
いつも素敵な空気を醸しだしてる。

緑に囲まれた気持ちのいいスペースと、
そこにあふれるものたち。愛でる持ち主。
そしてそのご家族。

少しの間でしたが、とてもいい時間を過ごすことができました。
ありがとうございました。


Airplane

2014年10月26日日曜日

蒼い時

プロローグでのトーンセッティングに意表を突かれ、
続く5本の話がとても重い。
読んでみて正直つらいとさえ思う時もあったが、
この本を僅か21歳で書いた著者の正直な思い、
葛藤、それでも前に進もうとする意志を強く感じる。

後半は随想とした短い日常の想いを綴る話が続き、
歌手や芸能活動に触れる話になると、最初のトーンがまた戻って来る。

最後のあとがきは、自分のネーム入りの原稿用紙に直筆で描かれており、
そこには修正の後もありません。

確か、当時はいろいろと話題になった本だったように記憶しています。
マスコミや活字、世間の目に誰よりも晒されていたのに、
騒がれ叩かれることを前提に全てを書いていて、
それを乗り越えて幸せになることを目指す著者の強さに触れられると思います。


@rin5900が投稿した写真 -

2014年10月22日水曜日

忘れられる過去

文学文芸エッセイ。
ずっと読みたくでリストアップしていて、最近ようやく読んだ。
本を読むことの面白さ、言葉や文字使いの妙味を教えてくれます。

文章には書く人のサイクルがあり成長が見える。
やはり大人の言葉があるようです。
でも、読む側は、あまり読解に神経質になる必要はなく
単純に心を動かされたかどうかが大切。

また、文学は社会生活に実際に役立つという
「文学は実学である」では、
知らねば人生がまるきり違ったものになる
という文芸作品を教えてくれるのが嬉しくなります。

日本の作家の変遷を整理してるところも面白い。
誰が誰を呑み込んだとか、軽い時代の村上春樹とか。
で、最後の「今日の一冊」は大変共感するんです。

読書が好きになる本だと思います。


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2014年10月17日金曜日

ヤンとカワカマス

本編はわずか69頁。
挿し絵もたっぷりで、字も大きいので1時間もかからずに読めてしまう。
かといって子供向けではない。

ヤンという猫の家にカワカマスが訪れ、
お祭りのためにヤンからいろいろなものを借りていく。
そして、今度はヤンがカワカマスのところへ。
広い草原と大きな河、雨が降って季節が巡り、 時が流れ、最後にヤンは....。

この物語を補佐してくれるのが、はじめに と、
あとがき と、さらにあとがき と、しつこいあとがき。
ほんの一刻を大事にすることと、ヤンにもカワカマスにも
優しさのあることに気づかせてくれます。
それがわからないようなら、ダメだしをされてしまいます。
自分も最初に読んだときはダメでした。

是非、2度は読んでほしい。すぐ読めますから。

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2014年10月16日木曜日

すべてきみに宛てた手紙

39通からなる手紙エッセイ。
タイトルや装丁から、Love Loveな話かなと思ってたら違う。
詩人である著者は、言葉をとても大事にしていることがわかる。
そして、自然、絵本、音楽のことも。
人生や大切にしたいものへの愛を綴っていたのかも。

以前に詩人のエッセイを読んだ時もそうだったが、散文の行間がよい。
言葉では言い表せない世界がそこに奥深く広がる感じがする。
そんな中で、記憶と疎開についての文章がよかったので紹介する。

「記憶は、過去のものではない。
 それは、すでに過ぎ去ったもののことではなく、
 むしろ過ぎ去らなかったもののことだ。」

そして戦争で親もとを離れた小癪な子供だった頃を振り返り

「わたしが子どもだったとき、
 厳しかったのは時代であり、優しかったのは季節でした」


実を言うと最も好きなのは14番目の手紙で
「微笑みについて」なのだが、それについては書かない。

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2014年10月12日日曜日

聖なる怠け者の冒険

著者 : 森見登美彦
朝日新聞出版
発売日 : 2013-05-21
主人公は、一応、小和田君らしいが、前半は殆ど出てこない。
それでいて、勝手に にどんどん話は進んで行く。
同じパラグラフの中でも、ぐいっと転回して話が進む。
漫画を読んでいるようなスピード感に近い。
後半の情景は「千と千尋....」の「油屋」を思い起こさせ、
自分には八兵衛明神が、あのキャラと重なってしまい、
よけいに漫画っぽく感じたかもしれない。

にも関わらず、物語のうえでは単に土曜日一日しか時間は経っておらず、
話がぎゅうと詰まっているようだが、主人公とおぼしき小和田君は怠け者で、
最後になるまであまり動きがないという不思議なお話。

で、結局、この話は狸に化かされる話なのかな?
でも、正義の怪人「ぽんぽこ仮面」は実在するしな〜.....。

あっ、そうそう、テングブランっていう電気ブランもどきのお酒も出てくるよ。

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