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2014年12月19日金曜日

エンピツ絵描きの一人旅

今年3月に亡くなった安西水丸さんの一人旅エッセイ。
冬、春、夏、秋、そしてまた冬、と巡る季節ごとに、
訪れた街で出会った人、その地と所縁のある友人や男女の思い出話。

なんの予備知識もなく、現地の案内所で初めて宿を探したりで、
一瞬お気楽な感じなのだが、その街の幕藩時代の武将や著名人による歴史に
しっかり触れ、出会う人たちの話もみなどこか影のある感じ。
見返しや挿画は、もちろん水丸さんのほのぼのタッチなのに、
エッセイそのものはどちらかというと寂しく、黄昏れた感じを持ってしまう。

ちなみに、ある映画のタイトルと監督が何回かでてくる。
ずいぶんと昔に観ていて、強烈な印象を今でも覚えており、
本も持っているので読むのが更に楽しみになった。

@rin5900が投稿した写真 -

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