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2016年4月2日土曜日

国立科学博物館「恐竜博2016」

Tyrannosaurus


上野の国立科学博物館に「恐竜博2016」を観に行ってきました。

今回の展示では、スピノサウルス(ハリウッドの恐竜映画の三作目に登場)の
全身骨格に期待でしたが、入ってみると
ティラノサウルスの迫力には正直かないませんでした。
映画では、ティラノサウルスをねじ伏せてましたが
ここではそうはいかなかったようです。

確かにスピノサウルスはティラノサウルスよりも大きいのです。
大きすぎてうまく写真にもおさめきれないサイズでした。
けれど、どことなく「線」が細い感じがいなめません。
ということで、このエントリーのトップ写真も
ティラノサウルスになりました。


会場は春休みもあって、またお花見客で上野公園はごったがえしていました。
それでも、館内は大混雑というわけでもなくそこそこの混み具合で、
もちろん子どもたちでいっぱいでしたが許容範囲ではありました。
ちょうど、ハリウッドの恐竜映画最新作のBD・DVDが出た直後ですし
恐竜と子どもをテーマにしたアニメーション映画も封切られていて
そんなことから、一番混んでいたのは、
ミュージアムショップだったかもしれません。
博物館もなかなか商売がうまいです。



Cleaning Lab

企画展示の最後には化石のクリーニングラボもあって
ちょうど作業中に接することもできました。
う〜む、こういうのやってみたいなぁ。
しばしの間、童心にかえってがっつりと齧りついて見入っていたのでした。


企画展示の後は、常設展示もまわってきました。
地球館は、昨年の夏にリニューアルがされ
こちらの恐竜の展示もいい感じにレイアウトされていました。
基本的な展示物や標本は以前と同じなのですが
見せ方を変えていたり、工夫のあとがみえて
常設展示が充実していると、見方に厚みが増してとてもいいです。

こちらは常設展示のティラノサウルスとトリケラトプス。
なかなかいい感じです。
Tyrannosaurus vs Triceratops


もちろん、科博には恐竜以外の展示もたくさんあります。
ただ、いろいろあって、全部を全部観ようとすると
回りきれないし、疲れてしまうので、
行く時は、思い切って的を絞って行った方がいいですね。

Trilobite


お土産には、スピノサウルスの海洋堂フィギュアと
三葉虫の柄の入った手拭いをいただいてきました。

今年になって、「20世紀少年」や「兵馬俑」、
先日は西荻で「土偶」の手拭いを入手しましたが、
またまた、新しいのが増えてしまいました。




2016年1月11日月曜日

谷根千で古書店巡り



上野の博物館で兵馬俑を観たあとは、
ちょっと足を伸ばして谷根千へ。

この界隈もすっかり有名になって
連休も多くの人で賑わっていました。

お邪魔したのは、谷中ぎんざ入り口の
夕焼けだんだんの上にある「古書 信天翁」さん。
実はこのお店もビルの2階にあるのですが
前回ご紹介した鎌倉のMobloさんと同じく
路上に無人で古本や雑誌、レコードなどを置いていて
会計は2階までお客様が持ってあがるというものでした。
古本の世界ではごく普通な売り方なのかもしれないですねw

谷根千は海外からの観光客も多く、
日本の雑誌をもの珍しそうに手にしていた外国人に
どこで買えばいいですかと聞かれたので
ビルの2階にお店がありますよと教えてあげました。

近くではベーゴマ回しを無料でやっているし
アイドルとなっている猫を写真に撮っていたり
道端で一杯飲んでいる人もいるし、
自由でのんびりした時間が流れている街です。

ちょうど訪れた翌日からでしたが、
新しい古本屋さんが開店するという話がありました。
覗いてみたら開店準備中で忙しそうでしたよ。

他にも3軒ほど古本屋さんを周りました。
どのお店も個性的ですし、
そもそも街全体が歩いていて楽しいところです。

また、散策と巡回に来たいですね。

 

2016年1月3日日曜日

今年も古本屋 巡ります。

新年一発目は、鎌倉のBooks Mobloさんへ。

Mobloさんの店舗は2階なのですが、
お正月休業中の1階の別店舗スペースに絵本を並べていました。
単に絵本がパラパラと置いてあるだけで無人。
お客様は気に入った絵本があれば、
2階に上っていって代金を払うという仕組み。

で、これがちゃんと機能するところが素晴らしい。
自分が2階の店舗にお邪魔している間にも
1階から絵本を持ってきて購入されていた
お客様がいらっしゃいました。

絵本って、自分が子供の頃にあったものが
今でも結構残っていて、すっごく懐かしかったりします。
子どもたちにも、是非読んでほしいなと想うものの
大人の懐古主義の押し付けにならないようにしなければとも思います。
そのためにも、大人も、もう一度絵本を読むってのは大切なことではないかと。
それにしても、鎌倉の人の多さには驚愕。
鶴八は無論、ちょっと離れた神社仏閣にも
これでもかというほどの
ひと、ひと、ひと、ひと。

小町通りなんて遠目で覗いただけで
ゾッと寒気がするような混み具合でしたよ。
JRの駅員さんも乗降客の整理誘導で殺気立ってました。
とにかくすごいヒトデでした。


下の写真はおまけ。
海老天2尾つきの手打ち蕎麦を食べました。
いつもは駅の立ち食い蕎麦なので(涙)
これはホント美味かったわ〜

2015年1月1日木曜日

2015 謹賀新年


新年あけましておめでとうございます。

2015年がスタートしました。
まずは、初日の出....といいたいところですが
今年は残念ながら東に厚い雲があって拝むことができませんでした。
でも、雲の向こう側には太陽が燦燦と輝いているのがわかります。
今年も焦ることなく、方向性を見失わず歩いていきたいと思います。

2015 Sunrise


皆様にとって素晴らしい1年になることをお祈りします。
今年もよろしくお願いします。

@rin5900が投稿した写真 -

2014年12月29日月曜日

ネコを撮る

今年観た!と思ってた岩合さんの「ネコライオン展」は去年だった...^_^;)
やっぱり時の経つのは早いね。

これはその岩合さんの本。最初はネコにどうアプローチすべきかが説かれる。
まず、ネコを撮る前に住んでる街を知ること。
ネコの生活を知る上で街を知ることは必須。
雌雄による付き合い方の見立ても面白い。
本気になって怒らせて怖いのは雌だそうで、雄はわりと「まぁいいや」的らしい。

また、ネコと人間の関わりをみて、撮影するときに「色気」という表現を使っている。たとえば、庭先にネコよけのペットボトルを置いている家があるが、
ペットボトルを置くとせっかくの庭の景観が
台無しになってしまうのは色気がないということだ。
ネコを撮るとき、その風景にネコが座っているだけで、
色気がふうわーっと起こるような街並みを探して選んでほしいとのことです。

ネコの写真がたくさん掲載されてるのは勿論、一言コメントがつく。
望遠を使って背景との距離感を縮めるとか、画面の四隅まで気を使うとか、
F値とかISOとかそういうのは一切出て来ないのもいい。

そして、ネコの撮影に限らないでしょうが、

一番大切なのは自分が何を撮りたいのか、
人に何を見せたいかのねらいを明確に持つこと。
動きはネコまかせでも、自分が撮りたいことを明確にして持つことが大事とのこと。

自分も写真をよく撮りにいくので、これはとても大切なことだと思いました。

最後、あとがきにあった一文が、
岩合さんのネコに対するやさしい深い思いが凝縮されている気がしました。
 「捨てられたネコはどうしても寂しく写る。」

@rin5900が投稿した写真 -

2014年12月26日金曜日

スキャンダルの科学史

日本の最高学府などで数々の功績を残した面々たる科学者たちにまつわる事件簿。

今年も様々な科学の話題が世を席巻したが、今も昔も、
無垢な科学のそばには様々な思いが渦巻く。
血液型と気質の関係や男女産み分け法が学会で議論され企業や軍に利用されたり、
過去の先入観、或いは失敗のトラウマから医学が抜けられず
結果として死者を出してしまったりする。

崇高な科学者であるがゆえに妬まれるような恋愛、
人を殺す毒ガス研究で縄張り争い、
世界的権威であることの驕りや実用化への焦り、
そしてスキャンダルの代名詞でもある贈収賄.....。

野口英世は黄熱病原菌を本当に発見したのかの他、森鴎外の意外な確信犯説も。
なお、千里眼透視の話の中では、実在した貞子が出てくる。


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2014年12月19日金曜日

エンピツ絵描きの一人旅

今年3月に亡くなった安西水丸さんの一人旅エッセイ。
冬、春、夏、秋、そしてまた冬、と巡る季節ごとに、
訪れた街で出会った人、その地と所縁のある友人や男女の思い出話。

なんの予備知識もなく、現地の案内所で初めて宿を探したりで、
一瞬お気楽な感じなのだが、その街の幕藩時代の武将や著名人による歴史に
しっかり触れ、出会う人たちの話もみなどこか影のある感じ。
見返しや挿画は、もちろん水丸さんのほのぼのタッチなのに、
エッセイそのものはどちらかというと寂しく、黄昏れた感じを持ってしまう。

ちなみに、ある映画のタイトルと監督が何回かでてくる。
ずいぶんと昔に観ていて、強烈な印象を今でも覚えており、
本も持っているので読むのが更に楽しみになった。

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2014年12月12日金曜日

つむじ風食堂の夜

とても懐かしい感覚の空気感が流れる物語。
うん、確かにどこかで感じたことがあるけれど思い出せない。

手品師である父親の衣装、食堂のメニュー、奇怪なエスプレーソマシン、
部屋番号のある屋根裏など、印象に残る背景や描写と、
これまたとても個性の強い登場人物で物語の中はあふれている。
かたや、主人公がそれほど強烈でないせいなのか、
静かな街なかをホワホワと時間が過ぎていく。
カフェでの出会いと会話、舞台女優との距離感とかが面白い。

ドーナツ型のカフェでエスプレーソをいただいて、
デニーロの親方がやってる古本屋をのぞいてみる。
そして、つむじ風食堂で、クロケットをいただく。
先生の部屋をのぞいて机を触ってみたいし、
月舟町にも行ってみたくなる。

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2014年12月9日火曜日

お嬢さん、空を飛ぶ 草創期の飛行機を巡る物語

スティンソンというアメリカ人女性パイロットが来日した大正時代に話は始まる。
与謝野晶子が彼女を大いに評し、飛行に憧れる日本人女性からは
200通の超えるファンレター。新聞社が航空機を持つ時代を迎えて、
実際に女性記者が空を飛ぶようになる。

後半になると、様々な女性パイロット一人一人の物語になるわけだが、
素直に華々しいものとは言えない。飛行機は兵器として使われ始めるし、
性差別も根強くある。そして墜落事故も彼女たちの意思を断つ。

自由で前衛的な大正時代の勢いが気持ちいい一方で、
大衆や社会が彼女たちを祭り上げたり、或いは押しつぶしたりが戦後もずっと続き、
装丁のかわいい感じが逆に切ない。

最後の方にはディスカバリーに乗った山崎直子さんなど最近の話もある。

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2014年12月2日火曜日

猫と海鞘

著者 : 群ようこ
文藝春秋
発売日 : 1995-02
おもろい。
電車の中で読んでて笑いをこらえるのに、久しぶりに必死となった一冊。
スケベニンゲンとキンタマーニが出てきた時は、がまんできなかった。

著者と世代がちょうど同じということもあってか、
やたら親近感を感じるし、そのつぶやきに大きくうなずいてしまう。
母にとりつく病の話はまさに自分のお袋も同じなのだ。

なお、タイトルは「猫と海鞘」だが、猫の話は確か一つだけだったと思う。
海鞘(ホヤと読む)にいたっては出てこない。ナマコはちらっと出てくるが...。
タイトルの経緯はあとがきに詳しい。

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2014年11月29日土曜日

斜陽

暗いったら暗い。太宰ワールド全開。

零落した貴族、不治の病、妻子ある男との恋、自殺....、
もうこれでもかっ!というくらいに暗い。
特に貴族階級であるがゆえの、言葉のいいまわしや仕草の描写が、
華奢で薄暗いイメージを作るのだけれど、
へたに折れない芯の強さのようなものを感じるので余計に背筋を刺激される。
で、また登場人物みんながみんなよく泣くし嗚咽したりで、
これもまた作品全体を暗くしている。
「人間は恋と革命のために生まれて来たのだ」そうですが、
それどころか鬱になりそうです。

太宰にどっぷりしたい貴方、ぜし!

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2014年11月26日水曜日

文芸綺譚

著者 : 坪内祐三
扶桑社
発売日 : 2012-04-14
文芸や文壇の話だけではない。

疑惑の銃弾や角界のゴシップ、それらとメディアによる魔女狩りの話までおよぶ。
さすがに全ての作家や作品までは知らないが、
作家同士の関係や著者自身が嫌いな編集者の話は面白い。
パーティーで喧嘩をふっかけてるところも痛快。

引用も豊富なので、ああそんな話だったっけなと思い出し、
ジョージオーウェルの1984や小林多喜二を読みたくなった。
そう、「ロスト・ジェネレーション」と「蟹工船」の話は、
時代が異なるのに呼応していて、こういう見方ができると
世の中を面白く捉えられるなぁといたく憧れ的に感心してしまう。
タイトルが固めなイメージだけど、いたって柔らかいです。

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2014年11月23日日曜日

野毛で音楽

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野毛で村田食堂のライブを楽しんできました。
あいかわらずのご機嫌な音楽。
古い昭和とJazzと、アイリッシュな感じも入ってとても楽しかった。

他に、地元横浜のThe 3Bandと札幌から来たWHOOPSとの3本立て。
The 3Bandはジャグバンド仕立てで、こちらもOld Jazzをノリノリで。
WHOOPSは、アコーディオンとピアニカ/アンデスで
かなりパワフルな女性二人組みでした。

明るいうちから、野毛に入って、
地下街の立ち飲み屋で、ハムカツをおつまみに
一杯ひっかけてからいい気持ちになってお店に入りました。
野毛ならではのシチュエーションだね。

野毛にはもう一つ行きたいお店があるんだ。
次の機会に行こうっと。

JUKEBOX





2014年11月20日木曜日

下山事件 完全版 - 最後の証言

下山事件は、学生の頃にも読んだ。
国鉄総裁が貨物列車で轢断死する事件。もちろん迷宮入り。

以前に読んだのと大きく異なるのは、
著者の祖父が事件に関わったかもしれない、
少なくとも事件に大きく関わる組織の真っ只中にいたことで、
親族の証言を暴きながら真実に迫る思いを活字を通じて直接感じる。

政治、日米、労使、経済、戦争.... あまりに関係する人物や情報が多く広く、
整理しながら読むのは大変だった。
でも、やっぱりこの事件は読み物としては最高に面白い。
こんなことも関係あるのかと最近、映画にもなったあのお金の話しも出てくる。
読む前に、冒頭のGHQの組織図をよく叩き込んでおくことをお勧めします。

ちなみに、最後に思しき主謀者を伏字で示すので、
じっくり読んだあと、自分で推理するのもよろしいかと。

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2014年11月7日金曜日

時をかける少女

話はもちろんよく知ってます。映画もアニメも何度も観ました。
さかのぼれば、小学生の頃にNHK少年ドラマシリーズの
「タイムトラベラー」も観てました。

それでも、古本屋で藤本蒼さんによる表紙をみて釘付けになり、
手に取らないわけにはいかなかったのです。まさに、ジャケ買い。
さらに、頁をめくっていくと、本文の挿絵は、谷 俊彦さんでした。
内容そっちのけで、カバーやら挿絵に目を奪われてしまう一冊だったのであります。
他に、「悪夢の真相」、「果てしなき多元宇宙」の
2篇がおさめられたジュブナイルです。

あ〜 なんか青春だな〜。中身のことは何も書いてないけどまぁいいかw

(アフィリエイトのリンク先は新装版なので、自分が読んだ下の写真の版とは異なります)

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2014年11月5日水曜日

悲しみよ こんにちは

いい言葉が思い浮かばない。
たぶん、自分がもっと若いころに読んだのなら
違う感じがしたんだろうなと思う。
文章は綺麗なんだけれど、身勝手で、ドロドロになってて、
そんなことさせるのかっていう....。
著者が18歳の作品ということで、
若さゆえの残酷な話になってしまったのかもしれない。
逆に、自分がウブなのかw  

150頁ほどですぐに読み返せるし、
こういう作品はもう一度読んで噛み直してみたい。
たぶん違うことに気づいて、
どっぷりとはまりそうな気がとってもするったらする。


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2014年11月2日日曜日

みかんと文士

二つの写真展をみてきました。
「真穴みかん写真展」と「林 忠彦写真展 日本の作家109人の顔」

真穴みかんのは、小さなギャラリーでしたが、
緑いっぱいのみかん畑になっている
真穴みかんのオレンジ色がとても綺麗でした。
みかんのブランドや産地はよく知らないのですが
皮をむいて果汁がほとばしるような写真は
みてるだけで柑橘系の香りがしてきそうです。
さらによかったのは、みかん農園の方々の写真。
皆さんとてもいい笑顔でした。
ホント、ああいう笑顔の写真を撮れるようになりたいです。

もう一つの作家の写真の方は、ずっしり重量級。
川端康成から始まる文士たちの顔、顔、顔。
あの太宰治がバーの椅子の上で座っている写真もありました。
写真だけでなく、まつわる著作や古い当時の本も展示されていて見応えあります。
入場すると冊子をくれるのですが、
そこには日比谷図書文化館の司書が選んだ
登場作家の本がリストアップされています。
う〜む、まだまだ読んでない名作がいっぱいあります。
あまりに圧倒されてしまい図録もしっかり購入しました。

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2014年10月29日水曜日

もう消費すら快楽じゃない彼女へ

現実の事件や著者の身近で起きた実話に基づくエッセイなのだが、
そのどれもが際どいリアルなテーマ。
貧困、中絶、カルト、変死体、不幸のメール......
その現実のつらさだけでなく、
ふと心の片隅にわいた視点での切り込みも面白い。

その中で、介護についての見方の切り替え方や、
無意味な世界を捉える考え方などは、なるほどと思わせる。

話題は、若貴兄弟にまでおよぶが、
全編を通して浮き出るのは「自我」という言葉かもしれない。
人間、自我にどう向き合うか、
相手の我にはどう接すればよいか、
なかなか答えが得られるものではないように思う。


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2014年10月26日日曜日

蒼い時

プロローグでのトーンセッティングに意表を突かれ、
続く5本の話がとても重い。
読んでみて正直つらいとさえ思う時もあったが、
この本を僅か21歳で書いた著者の正直な思い、
葛藤、それでも前に進もうとする意志を強く感じる。

後半は随想とした短い日常の想いを綴る話が続き、
歌手や芸能活動に触れる話になると、最初のトーンがまた戻って来る。

最後のあとがきは、自分のネーム入りの原稿用紙に直筆で描かれており、
そこには修正の後もありません。

確か、当時はいろいろと話題になった本だったように記憶しています。
マスコミや活字、世間の目に誰よりも晒されていたのに、
騒がれ叩かれることを前提に全てを書いていて、
それを乗り越えて幸せになることを目指す著者の強さに触れられると思います。


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2014年10月22日水曜日

忘れられる過去

文学文芸エッセイ。
ずっと読みたくでリストアップしていて、最近ようやく読んだ。
本を読むことの面白さ、言葉や文字使いの妙味を教えてくれます。

文章には書く人のサイクルがあり成長が見える。
やはり大人の言葉があるようです。
でも、読む側は、あまり読解に神経質になる必要はなく
単純に心を動かされたかどうかが大切。

また、文学は社会生活に実際に役立つという
「文学は実学である」では、
知らねば人生がまるきり違ったものになる
という文芸作品を教えてくれるのが嬉しくなります。

日本の作家の変遷を整理してるところも面白い。
誰が誰を呑み込んだとか、軽い時代の村上春樹とか。
で、最後の「今日の一冊」は大変共感するんです。

読書が好きになる本だと思います。


A photo posted by @rin5900 on