2024年は、こちらにもアップします。

2017年7月24日月曜日

読了メモ「三四郎」「それから」「門」 夏目漱石




読了。

夏目漱石の初期三部作の一気読みでした。

昔にバラバラに読んだんことがあったかどうかも記憶も定かでなく
生誕150年でもあるし、今回いっちょまとめて読んでみるかと。

それぞれ、男と女の純情な恋愛ものなんですけど、
じれったさがあり、切なさがあり、そして苦しさがある。
結婚願望そのものは、その時代なりの勢いもあって
いけいけいいぞみたいな部分もあったり、
本人の空回りが面白かったり、
そうはいいながら、さっさとお目当の女性は遠くに言ってしまうっていう。。。
三四郎なんかはまさにそうですね。らしいといえば一番漱石らしい。

「三四郎」はそんな風が感じられて、
まだ若いんだしいけるぞ頑張れよとおもったけど
「それから」は、え〜そこで終わっちゃうのみたいな。
結構、最後の最後まで押し詰めてくる展開なのに、
あとは読者の推量におまかせて走り出しちゃうのはちょとずるいよなぁ。
「門」は一変して、リアルでやりくりな世界。
前二作とは一変して、生活の大変さや、
大人の事情なりが大いに絡んできてつらいところもある。
主人として夫として兄としてすぱっとやることができないのかなとやきもき。

三作三様の微妙な世代のずれはありますが、
100年前のラブストーリーにこの夏、浸ってみませんか。

ちなみに、角川文庫のこの装丁を揃えたくて
本屋を何店か回りましたw

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三四郎
それから

夏目漱石 角川書店 2016年





2017年7月11日火曜日

読了メモ「不安のメカニズム」ストレス・不安・恐怖を克服し人生を取り戻すためのセルフヘルプガイド



読了。

久しぶりの読了メモです。

実は6月以降で読んだのはこの一冊のみだったんです。
5月まではいろんなイベントもあって気も張っていたせいか
今まで通り読んでいたんですが、
イベントの区切りがついたらしゅ〜んとしぼんじゃって。
読書って案外と集中力必要じゃないですか。
全然読む気がなくなっちゃってたんですよね。

それはともかく、個人的には年初からいろいろなことがありまして
そんな中でこの本にめぐりあいました。
自分としては根本的にはまだまだ解決しているわけではないのですが
この本はとても役に立ちましたし、
自分の考え方が少なくとも間違っていないなとも思う一冊だったのでした。

人間、誰しも恐れや不安はあるものですが
不安って意識すればするほど気になって大きくなりますよね。
でもそれをみないわけにはいかないので、
それは当然そこにあるものとして置いといて、通り過ぎればどうってことない、
一言で言えはそういうことかな。


もしちょっとでも気になっている方のために言っておくと
300ページ以上もあるし、さし絵もほとんどなく
活字がびっしり系な一冊です。
正直、読み通すのはしんどい量かもしれません。
でも言っていることはとてもシンプルです。

不安が再発する際の話や三つの強い味方の話など
これからもこの本にはお世話になることがあるかもしれません。
とても大変貴重な体験をさせてもらった本です。


これで、またいろんな本をマイペースで
読み始めようかな♪

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「不安のメカニズム」
ストレス・不安・恐怖を克服し人生を取り戻すためのセルフヘルプガイド
クレア・ウィークス
白根美保子 訳 森津純子監修
筑摩書房 2016年