2017年7月24日月曜日
読了メモ「三四郎」「それから」「門」 夏目漱石
読了。
夏目漱石の初期三部作の一気読みでした。
昔にバラバラに読んだんことがあったかどうかも記憶も定かでなく
生誕150年でもあるし、今回いっちょまとめて読んでみるかと。
それぞれ、男と女の純情な恋愛ものなんですけど、
じれったさがあり、切なさがあり、そして苦しさがある。
結婚願望そのものは、その時代なりの勢いもあって
いけいけいいぞみたいな部分もあったり、
本人の空回りが面白かったり、
そうはいいながら、さっさとお目当の女性は遠くに言ってしまうっていう。。。
三四郎なんかはまさにそうですね。らしいといえば一番漱石らしい。
「三四郎」はそんな風が感じられて、
まだ若いんだしいけるぞ頑張れよとおもったけど
「それから」は、え〜そこで終わっちゃうのみたいな。
結構、最後の最後まで押し詰めてくる展開なのに、
あとは読者の推量におまかせて走り出しちゃうのはちょとずるいよなぁ。
「門」は一変して、リアルでやりくりな世界。
前二作とは一変して、生活の大変さや、
大人の事情なりが大いに絡んできてつらいところもある。
主人として夫として兄としてすぱっとやることができないのかなとやきもき。
三作三様の微妙な世代のずれはありますが、
100年前のラブストーリーにこの夏、浸ってみませんか。
ちなみに、角川文庫のこの装丁を揃えたくて
本屋を何店か回りましたw
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三四郎
それから
門
夏目漱石 角川書店 2016年
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