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2014年12月9日火曜日

お嬢さん、空を飛ぶ 草創期の飛行機を巡る物語

スティンソンというアメリカ人女性パイロットが来日した大正時代に話は始まる。
与謝野晶子が彼女を大いに評し、飛行に憧れる日本人女性からは
200通の超えるファンレター。新聞社が航空機を持つ時代を迎えて、
実際に女性記者が空を飛ぶようになる。

後半になると、様々な女性パイロット一人一人の物語になるわけだが、
素直に華々しいものとは言えない。飛行機は兵器として使われ始めるし、
性差別も根強くある。そして墜落事故も彼女たちの意思を断つ。

自由で前衛的な大正時代の勢いが気持ちいい一方で、
大衆や社会が彼女たちを祭り上げたり、或いは押しつぶしたりが戦後もずっと続き、
装丁のかわいい感じが逆に切ない。

最後の方にはディスカバリーに乗った山崎直子さんなど最近の話もある。

@rin5900が投稿した写真 -

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