最初に事件の軌跡を追い、記者会見、
地検冒頭陳述、地裁判決要旨まで掲載。
続いて、ジャンル別にみたマスコミの
報道、解説の内容の考察。
更に30人におよぶ識者の意見。
最後は、筑紫哲也によるビートたけしへのロングインタビュー。
インターネット時代が本格化する直前におきた事件で
写真週刊誌やテレビの扱いが今とだいぶ違うのはやむをえないけど
全体を通じてのプライバシー保護の意識や
ジャーナリズムのあり方は、日本はまだまだだな、
当時と今とそんなに変わっていないなぁと感じる。
この手の事件ネタは、一つ一つをバラバラに読んでも、
右から左に流れてしまいがちだけど、
こうやって系統立てて解説や記事、論調を
まとめて読んでみるとこれがなかなか読み応えあるし
自分の頭の中でもいろいろと考えやすい。
最後のロングインタビューは
芸人/タレントとしてのビートたけしの心の変化が読み取れて
とてもおもしろかった。
※ちなみに、アマゾンでは著者が、現時点で朝倉喬司となっているが、
本書は筑紫哲也の監修になるもので、朝倉喬司は意見を述べた30人のうちの1人。
→と、アマゾンに言っておいたら、監修:筑紫哲也 って追記されていました。
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