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2017年10月18日水曜日

読了メモ 「憧れの女の子」 朝比奈あすか



読了。

タイトルからすると、小学生などに、
いつも気になる女の子がクラスにいて、
斜め前に席があったりすると、
ちらちら見ながら授業に集中できなかったり、
ちょっと話すだけでおどおどしたり、
というイメージだけど、
はてさて本書の中身は全く違う短編集なのでした。

どうしても女の子が欲しくていろいろと産み分け方にチャンレンジして
結局は男4人兄弟ができてしまうのだけれど、それでも笑顔がいっぱいな家族とか。
結婚した男性が主夫となって一緒に生活を始めるんだけど
趣味やお金の使い方、町内会の付き合いのしかたなんかで
なんかどうもぎくしゃくしてしまったり。
都会でピラティスのインストラクターをしてバリバリ働いてるお姉さんが
みるからに弟とアンバランスな鼻にピアスなすっ飛んでる結婚相手を
田舎の両親に合わせるのに四苦八苦。当然ながら結婚を破談にするよう
両親に仕向けられたり。
最後は、最愛の妻を亡くした男が子や孫たちと一緒に
よく夫婦二人で行った温泉にいき、しみじみとしてしまうような。

そんなお話たちなんです。
決して、チョコレートをもらえるかなと淡い期待してたら
明後日の方角からもらえて目が鳩になったりとか
卒業式に女の子にあげる学ランのボタンは何番目がよいかと逡巡するとか
そういうお話ではありません。

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憧れの女の子
朝比奈あすか
双葉社 2013年

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