読了。
読んでみたかった作家の一人。
理解できないだろうと敬遠していたきらいはあるが、
案の定、難解であった。
序の部分は、大学生へのエールから始まる。
このあたりは余裕のよっちゃんである。
教養課程の重要性を紐解きながらも
浅田節に引き込まれていく。
例えば、読書について。
入門書を精読して手がたく出発しようなどという
小心さは、あえて捨てたい。〜(中略)〜
せっかく受験勉強というインスタント公害食品から解放されたのだ。
知のジャングルをさまよって、毒でも薬でも
どんどんつまみ食いしてみればいい。(P20〜)
と。
で、問題はここから先の本章からなのだが、
いきなり最初からつまずく。
一つ一つのパラグラフが短いのが幸いではあるものの
解らない言葉が否応なく出て来る。
人間の存在が有機的な自然界の秩序からのズレを生じさせており
このズレがいかに帰結するかを論じている。
と思う。確信は持てないが。
また、国家を論ずる章では、金(Gold)に替わって
貨幣が象徴中の象徴で、象徴的価値体型を吊り支える中心であると言う。
いわば地上に現れたブラックホールとして、
欲望の流れを一方的に吸引し続けるらしい。
だからなんだと言わんとすることを纏め上げる理解力を
自分は持てていないので、このあたりでやめておく。
ちょっと救いだったのは、数多の経済学者や
思想家の名前が噴出する本書の中で
ジョン・ケージやグレン・グールドという音楽家の
名前が登場してきたことに一抹の親近感を覚えたのは確か。
著者の本はもう一冊、積んであるので
本書も併せて再読をしたい。
====================
構造と力 記号論を超えて
浅田 彰
勁草書房 2021年
だからなんだと言わんとすることを纏め上げる理解力を
自分は持てていないので、このあたりでやめておく。
ちょっと救いだったのは、数多の経済学者や
思想家の名前が噴出する本書の中で
ジョン・ケージやグレン・グールドという音楽家の
名前が登場してきたことに一抹の親近感を覚えたのは確か。
著者の本はもう一冊、積んであるので
本書も併せて再読をしたい。
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構造と力 記号論を超えて
浅田 彰
勁草書房 2021年
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