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2017年12月24日日曜日

読了メモ「月 人との豊かなかかわりの歴史」ベアント・ブルンナー



読了。

ギターを教わっている先生が
満月の時にリサイタルをされている。
そういえば、月についての本があったなと引っ張り出してみた。

月はいわずもがな最も地球に近い天体で
古からその存在は様々な形で人間の生活に影響を及ぼしてきた。
暦としてはもちろん、作物の出来不出来を占い、
潮の満ち引き、生物の生殖にも月が関係している。
本書には、月面で耕作する農夫の姿や、巨大な月人、
つむじ風で月に飛ばされてしまう船の絵など
図面も豊富にあって面白い。

一方で、月をはじめとした宇宙開発計画は、
米ソの冷戦が大きな背景にあったこと。
月面での核実験が実際に計画されていたことなど
信じがたい事実もあった。
今でも、人類が月面に降り立ったのは
事実なのかという議論があるそうだ。


読み終えて一番心に残ったのは
月から見る地球の姿を見てみたいという思い。
到底、月に行けるはずもないが
月からみた、青くてところどころ白い雲に覆われた
大きな地球をみてみたいと思ったのでした。


「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが
 全人類にとっては大きな一歩だ」

と言われたアームストロング船長の言葉は
1969年、今から50年近くも前のことなんですね。


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月 人との豊かなかかわりの歴史
ベアント・ブルンナー 山川淳子 訳
白水社 2012年
 



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