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2018年6月11日月曜日

読了メモ「今宵も歌舞伎へまいります」沼野正子



読了。

自分は文楽や浄瑠璃はないけれど、
歌舞伎は観たことがある..........と胸をはっていえるかどうか。

なにせ学校の行事で「仮名手本忠臣蔵」を観に行った「事実」しか覚えてないからだ。
しかも観劇中は見事に寝てしまった。
歌舞伎座関係者の皆さん、引率の先生、すいません。

本書は、著者がイラストレーターで絵本作家でもあり
彼女の書いたイラストが入っていたりと
わかりやすく、面白く描かれているのだが、
自分には、やはり古典芸能のハードルは高かった。


前半は主だった作品、後半は個性ある役者にそれぞれ焦点をあてている。
あの四谷怪談が裏では忠臣蔵の浅野家、吉良家と繋がっている話だとは
ここで初めて知った。知ってました?
歌舞伎は舞台転換の鮮やかさも見どころの一つで、
8時だよ全員集合のおおがかりなコントも比較にならないそうな。
あたりまえか。

また、歌舞伎というのは、そもそも非常に長い演劇で
その日に上演されるのも、「・・・の幕」とか「・・・の場」と
一部分しか上演されず、なんと「本日はこれまで!」とかいって
いきなり幕が降りてしまうことも初めて知った。
う〜む、となるとこれは、のめり込ませようと
通い詰めにならざるをえない仕掛けなんかいな。


役者のところでは、著者はあえて、女形を軸に書いている。
随所に、玉三郎や雀右衛門という名前が頻繁に出てくる。
もはや舞台で観ることは叶わないが
特に雀右衛門についてはべた褒めであった。
子供のころから三味線、琴、胡弓、長唄、義太夫などなど
いろいろな素養を身につけておかねばならない厳しさも描かれていました。


この先、一度は歌舞伎観劇にチャレンジしてみようかな
ところで、あの「成田屋!」「中村屋!」という合いの手は
誰がどういうタイミングで出しているんだろうか。
もし観客だとして、タイミング外すと顰蹙を買うんだろうなぁ。。。


で、Youtubeでは削除されてまい、書き込みの字がうるさいのですが
こちらでよろしければ。(本書とは全く関係ありません)



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今宵も歌舞伎へまいります
沼野正子
晶文社 2001年

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