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2019年3月3日日曜日

読了メモ「言の葉の庭」 新海 誠



読了。

数年前に、DVDだけど
アニメーション映画で観たことがある。
静かな雨が降っている中にたたずむ
とある公園内の東屋の下で
会話をしている少年と女性の映像が印象的だった。

ストーリーは、とうに忘れてしまっていたので
今回、本書に巡り合って、その全貌が明らかになったよ。


もちろん、ラブストーリーです。
登場人物全てにいろいろな相方がいて
その誰もが個性的で、お互いの関係を大切にしている。
ふられてひりぼっちになってしまう人もいるけれど。

そんな時や、二人の気持ちを象徴的に表現する手段として
各章の末尾のページに、万葉集の一句が添えられている。
古典が苦手な私のような読者のために
簡単な訳と解説もついているので安心。


主人公の少年と女性は年齢がちょっと離れていて
最後はどうなるんだろうと、
お決まりのやきもきさせるところもあります。


少年は、海外に何年か留学して
とある技術をしっかり身につけて帰ってきます。
その技術の実ったものを彼女に届けたくて
雨降りの東屋に行くのですが
果たして、会う約束もしていなかったのに
彼女はそこにいたりするわけで、
ちょっと出来すぎじゃないかという感じはすれど
まぁ、そこは一人ではにかんじゃってください。


アニメーション映画のストーリーを忘れてしまっていたので
本書を読む方をお勧めするけれど、あの雨雫がしたたる
東屋の雰囲気、時折みせる小雨の木漏れ日の具合なんかは
映像をみると二人の雰囲気をぐっと身近に感じます。
それははっきり覚えています。

ということで、結局、両方とも観て読んではいかがでょうか。


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言の葉の庭
新海 誠
KADOKAWA   2014年






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