読了。
またもや羊男の登場である。
この羊男はまともではないかと思う。
美味しそうなドーナツを作ってくれるし。
全体としてはホラーなのか、奇々怪界なお話です。
古い図書館の雰囲気は味わってみたいけれども
ちょっと怖いなぁ。迷路が苦手だわ。
実際にスプラッターなシーンはないけれども
ひたひたと忍び寄ってくる怖さと
不可思議な異次元空間のような展開は
なんともいえず、引き込まれます。
「奇譚」とは不思議な話ということのようだけど
怖い夢とでも言った方がいいかもしれない。
脳みそチュウチュウは、
映画の「スターシップ・トゥルーパーズ」を連想したけど、
そこまでグロではありません。
単なる脅し文句なんでしょう。
短編で読みやすいし、
著者の長編にお疲れの方にはお勧めです。
特に、本書は挿絵が迫力があっていい。
心の底の闇を挿絵と一緒に味わってください。
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図書館奇譚
村上春樹
新潮社 2014年
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