2024年は、こちらにもアップします。

2024年4月22日月曜日

読了メモ「芥川龍之介 ちくま日本文学002」 芥川龍之介


読了。

中学生の頃にも読んだであろうよく知られたもの、
題名は知っていてもまだ読んでいなかったもの、
そして全くの初見のものまで16の短編が編まれていた。
その他に俳句、詩からなる。
ちなみに、表紙の絵は明らかに「羅生門」なのだが、
本書には掲載されていない。

さすがだ、もうどれも傑作。
読み終えても、この後の展開はどうなるんだろうと
続きを聞かせてくれと言いたくなるくらい面白かった。
人の心を正すような作品もあれば、
思わず微笑むような作品、切羽詰まるような迫真の作品、
そして自らの人生を振り返ったような作品も。
「或阿呆の一生」などはモロに作者本人のことなので
事前知識として芥川龍之介の人物伝などを
ざっくり把握しておくとより理解が深まる。
実際、自分も芥川龍之介に関する動画を事前に観てから読んでみた。
本書は巻末に年譜も掲載されているので参考になる。

芥川龍之介は35歳で自死してしまうが
その背景には複雑な家族関係があった。
このことを知っているだけでも
数々の作品の読み方は違ってくると思う。

一人の作家の作品がコンパクトにまとまっている

この「ちくま日本文学」シリーズ。

実は初めてだったがとてもよかった。

まだいくつか積んであるので楽しみである。


以下はAmazonへのリンクです。

 芥川龍之介
 筑摩書房 2020年

0 件のコメント:

コメントを投稿