2022年12月31日土曜日

2022年 読了本一覧

早いもので、2022年も大晦日となりました。
今年は、ちょい少なめではあるものの
区切りよく50冊を読みました。
来年も、たくさん読みたいなぁの一心です。

では、2022年の読了本は以下になります。

🔳菊と刀
    ルース・ベネディクト
    読了日:2022年1月9日

🔳象は鼻が長い
    三上 章 
    読了日:2022年1月13日

🔳アルケミスト 夢を旅した少年
    パウロ・コエーリョ
    読了日:2022年1月22日

🔳時間とはなんだろう 最新物理学で探る「時」の正体
    松浦 壮
    読了日:2022年1月26日

🔳コンビニ人間
    村田 沙耶香
    読了日:2022年1月31日

🔳鏡のなかの鏡 迷宮
    ミヒャエル・エンデ
    読了日:2022年2月9日

🔳悲鳴をあげる身体
    鷲田 清一
 読了日:2022年2月16日

🔳マクベス 
    ウィリアム・シェイクスピア
    読了日:2022年2月22日

🔳アポロってほんとうに月に行ったの?
    エムハーガ
    読了日:2022年2月23日

🔳シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱
    高殿 円
    読了日:2022年3月6日

🔳容疑者Xの献身
    東野 圭吾
    読了日:2022年3月14日

🔳幸福論
    アラン(エミール=オーギュスト・シャルティエ)
    読了日:2022年3月29日

🔳人間の証明
    森村 誠一 
    読了日:2022年4月6日

🔳芥川龍之介短篇集
    芥川 龍之介
    読了日:2022年4月22日

🔳アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
    フィリップ・K・ディック
    読了日:2022年4月30日

🔳ジーノの家
    内田 洋子
    読了日:2022年5月4日

🔳ザリガニの鳴くところ
    ディーリア・オーエンズ
    読了日:2022年5月12日

🔳十角館の殺人
    綾辻 行人
    読了日:2022年5月19日

🔳春琴抄
    谷崎 潤一郎
    読了日:2022年5月22日

🔳野生の思考
    クロード・レヴィ=ストロース 
    読了日:2022年5月28日

🔳「顔」の進化 あなたの顔はどこからきたのか
    馬場 悠男
    読了日:2022年6月8日

🔳侍女の物語
    マーガレット・アトウッド
    読了日:2022年6月19日

🔳誓願
    マーガレット・アトウッド
    読了日:2022年7月3日

🔳山月記・李陵 他九篇
    中島 敦
    読了日:2022年7月14日

🔳友情
    武者小路 実篤
    読了日:2022年7月18日

🔳ゲルハルト・リヒター写真論/絵画論
    ゲルハルト・リヒター
    読了日:2022年7月25日

🔳草枕
    夏目 漱石
    読了日:2022年8月3日

🔳「草枕」変奏曲 夏目漱石とグレン・グールド
    横田 庄一郎
    読了日:2022年8月7日

🔳ケーキの切れない非行少年たち
    宮口 幸治
    読了日:2022年8月11日

🔳夜市
    恒川 光太郎
    読了日:2022年8月13日

🔳このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる/ハプワース16、1924年
    ・D・サリンジャー 
    読了日:2022年8月16日

🔳ナイン・ストーリーズ
    J・D・サリンジャー 
    読了日:2022年8月20日

🔳構造と力 記号論を超えて
    浅田 彰
    読了日2022年8月28日

🔳火車
    宮部 みゆき
    読了日:2022年9月4日

🔳なつかしい時間
    長田 弘
 読了日:2022年9月13日

🔳新自由主義の廃墟で:真実の終わりと民主主義の未来
    ウェンディ・ブラウン
    読了日:2022年9月19日

🔳インプロ 自由自在な行動表現
    キース・ジョンストン
    読了日:2022年9月28日

🔳マダム・エドワルダ/目玉の話
    ジョルジュ・バタイユ
    読了日:2022年9月29日

🔳ルビンの壺が割れた
    宿野 かほる
    読了日:2022年10月12日

🔳虐殺器官
    伊藤 計劃
    読了日:2022年10月25日

🔳しき
    町屋 良平
    読了日:2022年10月28日

🔳一汁一菜でよいという提案
    土井 善晴
    読了日:2022年11月1日

🔳読書について
    アルトゥール・ショーペンハウアー
    読了日:2022年11月3日

🔳戦争と平和1
    レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ
    読了日:2022年11月10日

🔳戦争と平和2
    レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ 
    読了日:2022年11月18日

🔳戦争と平和3
    レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ 
    読了日:2022年11月25日

🔳戦争と平和4
    レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ 
    読了日:2022年12月9日

🔳戦争と平和5
    レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ 
    読了日:2022年12月16日

🔳戦争と平和6
    レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ 
    読了日:2022年12月25日

🔳大坊珈琲店
    大坊 勝次
    読了日:2022年12月28日


一冊一冊を読み終えたのが、つい昨日のようです。
では、また来年。

2022年11月3日木曜日

ご報告

まことに勝手ながら、「読了メモ」の本ブログへの投稿を
当面の間、お休みします。

それでも、節目の時や、気が向いた時には
何か書いて更新するかもしれません。


読書は懲りずに続けており、
定常的な読了記録は何らかの形で残しておきたいので
Instagramの方で、書影はアップしてまいります。

取り急ぎ、ご報告でした。


2022年10月12日水曜日

読了メモ「ルビンの壺が割れた」宿野かほる



読了。

みなさんは、「ルビンの壺」ってご存知ですか。
壺の外形を横からみると、
丁度、男女の顔が向かい合ってるようにみえる壺の絵です。

本書は、男女間での書簡形式でかかれています。
メディアは、フェイスブックのメッセンジャー。
今風ですな。

メッセージの始まりは、男性がフェイスブックで、
確実に知り合いであろうと思う女性を見つけて
彼女におそるおそるメッセージを送ることから始まります。

当然ながら、最初は一方通行なのですが、
そのうち、女性からも返事をするようになり
昔話に花が咲いて、なごやかな雰囲気なのですが。。。。

時々、相手を非難するようなワードが出始めて
だんだんと嫌な方向に話が進んでいきます。
言ってみれば、暴露試合。

ちまたでは「どんでん返し」と評されているようです。
確かに、最後の一行はびっくりしますけど、
自分の読後感としては、あんまりすっきりしないなぁ。
モヤモヤして途方に暮れますね、こういう話は。

一時期、話題にもなったようなので
読んだ方もおられるのではないでしょうか。
170頁ほどなので、すぐに読めちゃいますよ。

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ルビンの壺が割れた
宿野かほる
新潮社 2022年

2022年9月29日木曜日

読了メモ「夜市」恒川光太郎




読了。

ホラー小説。短編が2篇。
と言っても、ド派手なスプラッターなものではない。
言ってみれば、日本風の穏やかだがゾクっとする
どちらも「異世界」の不思議な話。

一つは、書名にもなっている「夜市」。
妖怪が集まる夜市に、人間が入っていく。
望むものは何でも手に入る。モノとは限らない。
頭が良くなったり、運動神経を良くしたりすることもできる。
言ってみれば、夢が買える場所だ。
ただ、お金では買えない。
物々交換なのだ。妖怪が交換相応と納得したものでないと
欲しいものに交換してもらえない。
夜市に迷い込んだ裕司は、とんでもないものと
欲しい力を交換してしまう。

もう一つは、「風の古道」
みなさんも、あれ?この小さい路地に入ったことないな。
と思ったところとかありませんか。
今まで、気がつかなかった路地や草むらの中を入っていくと
人通りのない知らない道に出てしまった。
迷い込んだ少年は、通りすがりの青年と一緒に歩き始める。
その道の本性がだんだんとわかってくる。
命の危険を感じることもあったし、
何か懐かしい風を肌に感じることもあった。
ただ、元の世界へ通じる出入り口は、
閉じられているところもあって、なかなか元の世界に戻れない。
でも、最後はちょっと切ない終わり方。
ホラーというわりには、安心したかな。

2篇で200ページほどの分量です。
ちょっとした隙間に異世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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夜市
恒川光太郎
角川書店 2008年



2022年9月14日水曜日

読了メモ「構造と力 記号論を超えて」浅田 彰



読了。

読んでみたかった作家の一人。
理解できないだろうと敬遠していたきらいはあるが、
案の定、難解であった。

序の部分は、大学生へのエールから始まる。
このあたりは余裕のよっちゃんである。
教養課程の重要性を紐解きながらも
浅田節に引き込まれていく。

例えば、読書について。

 入門書を精読して手がたく出発しようなどという
 小心さは、あえて捨てたい。〜(中略)〜
 せっかく受験勉強というインスタント公害食品から解放されたのだ。
 知のジャングルをさまよって、毒でも薬でも
 どんどんつまみ食いしてみればいい。(P20〜)

と。

で、問題はここから先の本章からなのだが、
いきなり最初からつまずく。
一つ一つのパラグラフが短いのが幸いではあるものの
解らない言葉が否応なく出て来る。
人間の存在が有機的な自然界の秩序からのズレを生じさせており
このズレがいかに帰結するかを論じている。
と思う。確信は持てないが。

また、国家を論ずる章では、金(Gold)に替わって
貨幣が象徴中の象徴で、象徴的価値体型を吊り支える中心であると言う。
いわば地上に現れたブラックホールとして、
欲望の流れを一方的に吸引し続けるらしい。

だからなんだと言わんとすることを纏め上げる理解力を
自分は持てていないので、このあたりでやめておく。

ちょっと救いだったのは、数多の経済学者や
思想家の名前が噴出する本書の中で
ジョン・ケージやグレン・グールドという音楽家の
名前が登場してきたことに一抹の親近感を覚えたのは確か。

著者の本はもう一冊、積んであるので
本書も併せて再読をしたい。

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構造と力 記号論を超えて
浅田 彰
勁草書房 2021年


2022年9月4日日曜日

読了メモ「ザリガニの鳴くところ」ディーリア・オーエンズ




読了。

2021年の本屋大賞、翻訳小説部門1位の作品。
話題にもなったので、読まれた方も多いのではないでしょうか。
翻訳モノに苦手意識のある自分でしたが
本書は、ストーリーも情景も人物の心の動きも
すっと入ってきました。
読みやすかったですね。

読みやすかったことの反面、
内容は切なく、アメリカの格差社会を
浮き彫りにする物語でもありました。

場所は、それこそザリガニが鳴きだしそうな
深淵な湿地・沼地で水上生活をする少女。
きちんと、水上集落らしきものもあって
お店もあり、交通手段はもちろんボートです。

一方、対する街には、お決まりではありますが
彼女にちょっかいを出す輩がいれば
彼女を守ろうとする若者もいます。
また、役所は、彼女を「保護」し
里親に預けようとしますが、
ザリガニの鳴くような沼地の奥地にいれば安全です。
母親は彼女を捨てて沼地を去ってしまっているのです。

そこで一つの事件がおこり、彼女に容疑がかかります。
真偽の程は読んでみていただきたいのですけれど
入り組んだ水路や、鬱蒼とする水草や木々の中での水上生活者と、
クルーザーを乗り回し、彼女を見下す人々や警官の姿が
鮮明すぎるほどに対照的です。
法廷では、人種差別に関する記述もあり
アメリカ社会のそれこそ奥深い沼のような慣習が綴られています。

舞台となった湿地は実際のモデルがあり、
今では、開発でかなり縮小されてしまったようです。
ザリガニの鳴くところは、どこかにまだ残っているのでしょうか。

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ザリガニの鳴くところ
ディーリア・オーエンズ
友廣 純訳
早川書房 2021年


2022年8月20日土曜日

読了メモ「このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる ハプワース16、1924年」、「ナイン・ストーリーズ」J.D.サリンジャー



読了。

サリンジャーの本を2冊読みました。
どちらも短編集ですが、前者の方は連続短編という感じ。

翻訳者が違うので、読み応えはどうかなと思ったけれど
さすがに、評判の高いお二人なので、大変読みやすかったです。
ただ、前者の本の最後のお話は、手紙形式なのですが、
とても分かりにくかったし、あまりに長すぎるのが玉に瑕です。

サリンジャーといえば、「ライ麦畑で捕まえて」が有名で、
逆にそれを読んでしまうともう読む機会はないくらいだったのですが、
今回、思い切って2冊読み切ってみました。

どちらも、時代背景は、第二次世界大戦前あるいは戦中の頃で、
前者の本では、戦場の生々しい話があったり、
兵士の悲しさや寂しさ、故郷を想う心情が描かれています。
日本兵と戦う話や、ヨーロッパ戦線の話も出てきて、
話の広がりがワールドワイドで、思わずのめり込んでしまいます。

後者は、戦場がでてくるところはないですが、
逆に、それぞれのお話の最後の部分で、
背筋に冷たいものが走るようなゾワッとする形で終わる話や、
悲鳴をあげそうになる話が多いです。
このような展開が多かったのは少々意外でした。

おすすめとしては、最後にビックリさせてくれる部分もあるから
後者の本を推すかな。

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このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる ハプワース16、1924年
J.D.サリンジャー 金原瑞人訳
新潮社 2021年

ナイン・ストーリーズ
J.D.サリンジャー 柴田元幸訳
ヴィレッジ・ブックス 2009年