2014年11月29日土曜日

斜陽

暗いったら暗い。太宰ワールド全開。

零落した貴族、不治の病、妻子ある男との恋、自殺....、
もうこれでもかっ!というくらいに暗い。
特に貴族階級であるがゆえの、言葉のいいまわしや仕草の描写が、
華奢で薄暗いイメージを作るのだけれど、
へたに折れない芯の強さのようなものを感じるので余計に背筋を刺激される。
で、また登場人物みんながみんなよく泣くし嗚咽したりで、
これもまた作品全体を暗くしている。
「人間は恋と革命のために生まれて来たのだ」そうですが、
それどころか鬱になりそうです。

太宰にどっぷりしたい貴方、ぜし!

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2014年11月27日木曜日

あなたの気づかない世界がそこにある

先日の合同写真展出展の際のボツ写真。

東京ミッドタウン西の交差点にある噴水。
吹き出る水と空気の混ざり具合が絶妙で、真夏に撮ったのだが、
雪か氷のようにも見える。彫刻のようにも見えるし、
地中から湧き上がったネバネバした生命体のような感じもしないではない。

あなたの気づかない世界がそこにある

2014年11月26日水曜日

文芸綺譚

著者 : 坪内祐三
扶桑社
発売日 : 2012-04-14
文芸や文壇の話だけではない。

疑惑の銃弾や角界のゴシップ、それらとメディアによる魔女狩りの話までおよぶ。
さすがに全ての作家や作品までは知らないが、
作家同士の関係や著者自身が嫌いな編集者の話は面白い。
パーティーで喧嘩をふっかけてるところも痛快。

引用も豊富なので、ああそんな話だったっけなと思い出し、
ジョージオーウェルの1984や小林多喜二を読みたくなった。
そう、「ロスト・ジェネレーション」と「蟹工船」の話は、
時代が異なるのに呼応していて、こういう見方ができると
世の中を面白く捉えられるなぁといたく憧れ的に感心してしまう。
タイトルが固めなイメージだけど、いたって柔らかいです。

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2014年11月23日日曜日

野毛で音楽

@rin5900が投稿した写真 -


野毛で村田食堂のライブを楽しんできました。
あいかわらずのご機嫌な音楽。
古い昭和とJazzと、アイリッシュな感じも入ってとても楽しかった。

他に、地元横浜のThe 3Bandと札幌から来たWHOOPSとの3本立て。
The 3Bandはジャグバンド仕立てで、こちらもOld Jazzをノリノリで。
WHOOPSは、アコーディオンとピアニカ/アンデスで
かなりパワフルな女性二人組みでした。

明るいうちから、野毛に入って、
地下街の立ち飲み屋で、ハムカツをおつまみに
一杯ひっかけてからいい気持ちになってお店に入りました。
野毛ならではのシチュエーションだね。

野毛にはもう一つ行きたいお店があるんだ。
次の機会に行こうっと。

JUKEBOX





2014年11月22日土曜日

酉の市

家内安全、商売繁昌、三三七拍子の威勢のいい声が響きます。

今年も新しい熊手をいただいてきました。

といっても神社からいただく小さなもの。

子どもの頃、家には大きな熊手があって、

真ん中にあるお多福のお面が怖かった。
いつも見られているみたいで。

人形が今でも苦手なのは、この熊手が要因かも...。


酉の市

2014年11月20日木曜日

下山事件 完全版 - 最後の証言

下山事件は、学生の頃にも読んだ。
国鉄総裁が貨物列車で轢断死する事件。もちろん迷宮入り。

以前に読んだのと大きく異なるのは、
著者の祖父が事件に関わったかもしれない、
少なくとも事件に大きく関わる組織の真っ只中にいたことで、
親族の証言を暴きながら真実に迫る思いを活字を通じて直接感じる。

政治、日米、労使、経済、戦争.... あまりに関係する人物や情報が多く広く、
整理しながら読むのは大変だった。
でも、やっぱりこの事件は読み物としては最高に面白い。
こんなことも関係あるのかと最近、映画にもなったあのお金の話しも出てくる。
読む前に、冒頭のGHQの組織図をよく叩き込んでおくことをお勧めします。

ちなみに、最後に思しき主謀者を伏字で示すので、
じっくり読んだあと、自分で推理するのもよろしいかと。

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2014年11月18日火曜日

SHIBUYA


なんのことはない、酔っ払っていたわけです。
なんだかんだで、一番身近な繁華街。

SHIBUYA

2014年11月16日日曜日

てんやもの


自分が子供の頃は、とても贅沢なことでした。

バイクのエンジン音が聞こえると玄関まで行き、
お兄さんから受け取るそのお椀が、外を走ってきたにもかかわらず
とても熱かったことを覚えています。

薬味の小皿は紙で包まれ、お蕎麦のお椀には蓋がついていました。
赤く縁取られた黒い四角いお盆には、
そばつゆのほのかに甘い匂いが染み付いていたものです。

最近は、もっぱら宅配ピザになってしまいました。
出前してくれるお蕎麦屋さんって近所にあるかな。

てんやもの

2014年11月10日月曜日

写真展フライヤーまとめ


写真展の開催告知用にFacebookにアップしてたフライヤーをこっちにもまとめておこう。
これはこれで、なかなかいい感じじゃないかと思っているのですよ。自画自賛。



















写真展に参加しました。


今年も地元写真倶楽部のグループ展に出展させていただきました。

わずかな期間の開催にもかかわらず、
たくさんのお客様にお越しいただきました。
本当にありがとうございました。

今回は、基本一人2枚出展のところ、
自分は欲張って1枚追加させていただきましたが
やっぱり3枚出せてよかったです。

と言っても、うち2枚は一度ネットに上げたことのあるもの。
でも、A3サイズでプリントしてみると、違った迫力や面白さが見えてきて
ネット上で既出かどうかなんて関係なかったですね。
自分で撮った写真なのに、変に気を使ってしまう自分がおかしかった。

メンバーの皆さんの写真も素晴らしいものばかり。
デジカメ、デジイチ、フイルム、スマホ、
海、富士山、江ノ島、鳥、花、鉄道、建物、祭、
湖、子供、ポートレート......
いろんなカメラでいろんな撮り方。

そして今回、認識したのがプリントの奥深さ。
紙質の違い、光沢とマット、絹目、
業者さんに何度もやってもらう人、ネットで格安で印刷した人、
そして、自宅で印刷する人....
全ての写真が一枚一枚違う。こんなにも違うのかと。当たり前だけど。

いろんな個性が集まるグループ展は、観ていて飽きない、面白い。
観る側じゃなく、撮る側に立ってもね。
身近にいる友人の撮る写真だからこそ刺激になるんじゃないかと。

こんな機会に恵まれて本当に幸せだ。
また、次の機会にも参加する!



2014年11月7日金曜日

時をかける少女

話はもちろんよく知ってます。映画もアニメも何度も観ました。
さかのぼれば、小学生の頃にNHK少年ドラマシリーズの
「タイムトラベラー」も観てました。

それでも、古本屋で藤本蒼さんによる表紙をみて釘付けになり、
手に取らないわけにはいかなかったのです。まさに、ジャケ買い。
さらに、頁をめくっていくと、本文の挿絵は、谷 俊彦さんでした。
内容そっちのけで、カバーやら挿絵に目を奪われてしまう一冊だったのであります。
他に、「悪夢の真相」、「果てしなき多元宇宙」の
2篇がおさめられたジュブナイルです。

あ〜 なんか青春だな〜。中身のことは何も書いてないけどまぁいいかw

(アフィリエイトのリンク先は新装版なので、自分が読んだ下の写真の版とは異なります)

@rin5900が投稿した写真 -

2014年11月5日水曜日

悲しみよ こんにちは

いい言葉が思い浮かばない。
たぶん、自分がもっと若いころに読んだのなら
違う感じがしたんだろうなと思う。
文章は綺麗なんだけれど、身勝手で、ドロドロになってて、
そんなことさせるのかっていう....。
著者が18歳の作品ということで、
若さゆえの残酷な話になってしまったのかもしれない。
逆に、自分がウブなのかw  

150頁ほどですぐに読み返せるし、
こういう作品はもう一度読んで噛み直してみたい。
たぶん違うことに気づいて、
どっぷりとはまりそうな気がとってもするったらする。


@rin5900が投稿した写真 -

2014年11月2日日曜日

みかんと文士

二つの写真展をみてきました。
「真穴みかん写真展」と「林 忠彦写真展 日本の作家109人の顔」

真穴みかんのは、小さなギャラリーでしたが、
緑いっぱいのみかん畑になっている
真穴みかんのオレンジ色がとても綺麗でした。
みかんのブランドや産地はよく知らないのですが
皮をむいて果汁がほとばしるような写真は
みてるだけで柑橘系の香りがしてきそうです。
さらによかったのは、みかん農園の方々の写真。
皆さんとてもいい笑顔でした。
ホント、ああいう笑顔の写真を撮れるようになりたいです。

もう一つの作家の写真の方は、ずっしり重量級。
川端康成から始まる文士たちの顔、顔、顔。
あの太宰治がバーの椅子の上で座っている写真もありました。
写真だけでなく、まつわる著作や古い当時の本も展示されていて見応えあります。
入場すると冊子をくれるのですが、
そこには日比谷図書文化館の司書が選んだ
登場作家の本がリストアップされています。
う〜む、まだまだ読んでない名作がいっぱいあります。
あまりに圧倒されてしまい図録もしっかり購入しました。

@rin5900が投稿した写真 -


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