読了メモ「人生の特別な一瞬」 長田 弘
読了。
大好きな長田さんの詩集だ。
詩文集と書いてあった。
詩というと、短い一行が改行されて
ページの下3分の2ほどが余白のイメージだけど
これはちょっと違う。
改行が都度されていないので
ぱっと見はエッセイなのかなと見えるけれど
読むとこれが詩になっている。
以前に読んだ書で、
朗読のスピードが詩を読むには丁度良い
とあったのを思い出し
途中から声にだして読んでみた。
やはり、よい。
心に、胸に見事に響く。
読み終えたあとの余韻の広がりにも
しっとり浸ることができる。
条件として、静かな部屋で読むことが必要だけれど。
この詩集を絞める「あとがき」もよい。
本書を手に取られる方は、
是非、このあとがきまで読んで欲しい。
人生は完成でなく断片からなり、
断片の向こうに明るさというか広がりがある
という言葉が、過去も未来も今もつながる
人生の広大さを見させてくれる。
このメモを書くにあたって、
気になって付箋紙をつけておいた詩がいくつかある。
もう一度、声に出して読んでみよう。
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人生の特別な一瞬
長田 弘
晶文社 2005年
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