2018年4月18日水曜日

読了メモ「ムナーリのことば」ブルーノ・ムナーリ



読了。

ブルーノ・ムナーリ。

イタリアの美術家。
この本を手にするまで、彼の名前すら知らなかった。
ただ、古本屋で見つけて、表紙に惹かれたので
今、手元にあるということ。

表紙にはこう書いてあります。

おとなのしるしに
懐中時計をつけてもらった
そのとき 僕は10歳で
でも 何時におとなになったらいいのか
よくわからなかった


短文集で、エッセイとはちょっと違う感じ。
どれも彼の素朴な視点、見え方が綴られている。
ほんの短い表現で芸術論を説いていたりもする。

若返りの秘訣 なんてところでは
なるほど、言われてみればその通り。

面白かった指摘は、斜体で話す というお話。
新聞や雑誌は、文字の大小やフォントを変えて
いいたいことや大切なことを強調するが、
ラジオはそうはいかない。
どんなニュースも同じトーンで聞こえてくる。
内容によってテノールやソプラノ、バリトンで
ラジオのアナウンスを変えてくるのはありなんだろうかって。

そんな話のいくつかを憶えているうちに
ちょうど今、葉山の神奈川県立近代美術館で
彼の回顧展示を開催しているので
観に行こうと思います。


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ムナーリのことば
ブルーノ・ムナーリ
阿部雅世 訳
平凡社 2009年

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