2018年4月1日日曜日

読了メモ「江ノ島西浦写真館」三上 延


読了。

タイトル通りのご当地系でミステリーもの。
著者はあの「ビブリア古書堂の事件手帖」のお方。

主人であるお祖母さんが亡くなった江ノ島の古い写真館で
その遺品を整理するというところから話が始まっていく。

特に殺人やスプラッター的なものがあるわけではなく
4枚のプリントされた写真を通じた謎解き、
その写真にまつわる人たちの
人間関係を紐解いていく流れになっている。

古い写真館の話なのでフイルムや現像、暗室など
心くすぐられるワーディングがあると思えば
デジタルカメラで撮った写真がネット上に流布されてしまって
友人関係が拗れてしまうような今風な話も盛り込まれている。

昔からの写真館なので、古い撮影道具の匂いにつつまれたスタジオがあり
その2階にすむ管理人というのが、最後に仮面を外すのですけど
まぁ、ミステリーなのでこの辺でとめておきましょう。

ただ、もうちょっと装丁はどうにかならなかったかなぁw
もっとシンプルでもよかったと思うのは私だけか。

江戸川乱歩や横溝正史のようなドログロは期待してはいけません。
あくまで、湘南は爽やかなのである。


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江ノ島西浦写真館
三上 延
光文社 2015年

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