読了。
久しぶりに長田さんの詩。
しかも、今回は散文詩である。
長田さんの言葉がいっぱいで嬉しい。
以前から、詩を読む時には、
行間をとても大切にしている。
行と行の間の空白に、
作者の思いがふつふつと湧いてくるからだ。
言い換えれば、
文字になって読めるのは氷山の一角。
自分が詩を読むのが好きになったのは
この行間の妙にあるのです。
それと、少なくとも2回は読む。
詩って、短いので読むとあっという間だけど
一度では味わいきれないし
二度目、三度目と読むと
その行間がまた違った顔を見せてくれる。
先述の通り、今回は散文詩であるので
文字が多く行間が詰まっている。
それでも、やはりこの味わい深さはなんとも言えない。
文字が多い分、水面上に出ている部分が多いわけで
水面下の長田さんの思いが
よりわかりやすい気もする。
今回の詩は、二編からなっている。
「あのときかもしれない」
と
「おおきな木」
いずれも、子どもの成長と
大人の思い入れが読む際のポイントかな。
残念ながら、長田さんは2015年に亡くなった。
もっともっと、長田さんの詩を読みたいと思うこの頃です。
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深呼吸の必要
長田 弘
晶文社 2011年
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