読了。
「笑うな」
筒井康隆 作
新潮社 1980年10月
筒井康隆先生のショートショート集。34編からなる。実は筒井先生のショートショート集というのは珍しいらしい。ショートショートといえば、自分らの世代では星 新一さんが筆頭ではあるが、筒井先生のも当然ながら面白かった。まず、タイトルが良い。
そのタイトルにもなっている「笑うな」は、タイムマシンを発明してしまった話。たかだか9ページ足らずだが、これが可笑しい。電車の中では読んではいけない部類に入る。こんなSFっぽい話が続くかと思いきや、激しいブラックジョークの話もあるし、素直に笑えない話もある。オカルトっぽい話もあった。オチがとてつもなくくだらない駄洒落という話もある。短い数ページの話の中に筒井ワールド全開である。
委細を書き残すのは野暮なので、ここまでにしておきたい。ぜひ手に取ってお読みください。
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