2017年10月18日水曜日

読了メモ 「憧れの女の子」 朝比奈あすか



読了。

タイトルからすると、小学生などに、
いつも気になる女の子がクラスにいて、
斜め前に席があったりすると、
ちらちら見ながら授業に集中できなかったり、
ちょっと話すだけでおどおどしたり、
というイメージだけど、
はてさて本書の中身は全く違う短編集なのでした。

どうしても女の子が欲しくていろいろと産み分け方にチャンレンジして
結局は男4人兄弟ができてしまうのだけれど、それでも笑顔がいっぱいな家族とか。
結婚した男性が主夫となって一緒に生活を始めるんだけど
趣味やお金の使い方、町内会の付き合いのしかたなんかで
なんかどうもぎくしゃくしてしまったり。
都会でピラティスのインストラクターをしてバリバリ働いてるお姉さんが
みるからに弟とアンバランスな鼻にピアスなすっ飛んでる結婚相手を
田舎の両親に合わせるのに四苦八苦。当然ながら結婚を破談にするよう
両親に仕向けられたり。
最後は、最愛の妻を亡くした男が子や孫たちと一緒に
よく夫婦二人で行った温泉にいき、しみじみとしてしまうような。

そんなお話たちなんです。
決して、チョコレートをもらえるかなと淡い期待してたら
明後日の方角からもらえて目が鳩になったりとか
卒業式に女の子にあげる学ランのボタンは何番目がよいかと逡巡するとか
そういうお話ではありません。

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憧れの女の子
朝比奈あすか
双葉社 2013年

2017年10月9日月曜日

写真展終了しました。



今年も無事に写真展を終了いたしました。
お忙しいところお越しいただいたみなさまありがとうございました。
また、次の機会がございましたらよろしくお願いいたします。

きっと、みなさまのところに金運を招くことがありますようお祈り申し上げますニャ。



今年は、ウクレレ型の
アイフォンスピーカーを投入し
週末だけでしたが、活躍してくれて、
BGMをお届けさせていただきました。

 

2017年10月1日日曜日

写真展のお知らせ




こんな開催間近になっての告知で恐縮です。
今年もこの時節になってまいりました。

来週木曜日の10月5日〜9日月曜日の体育の日まで
地元の写真倶楽部合同展に出展いたします。
場所は前年通りの駅から間近なところで。

お時間のございます方、湘南方面にちょっと行ってみようかとお考えの方、
その隙間のお時間にぜひともお運びくださいませ。

今年は満身創痍で臨んでおります!
写真は相変わらずひねておりますけれど。。。
また、読了フォトブックvol.2もできあがりました。
もちろんメンバーの秀逸な作品は例年以上の出来栄えでございます。
よろしければ是非。


2017湘南写真倶楽部写真展VII
Enjoy your photo life
2017年10月5日(木)〜10月9日(月・祝)
10時〜19時(最終日は17時まで)
茅ヶ崎市民ギャラリー展示室
茅ヶ崎市元町1-1 ネスパ茅ヶ崎ビル4階
TEL:0467-87-8384


2017年9月21日木曜日

読了メモ「羊をめぐる冒険」 村上春樹



読了。

今さら羊。でも羊です。
やっぱりこの探し物の話しは面白い。
ここまで活躍してくれた鼠がちょっと残念だけど。

自分の中に羊がいるってことはどういうことなんでしょうか。
混沌の世の中にあって、羊は凡庸の象徴であって、
でもその中でも特殊な羊がいるわけですね。
そこで、自分勝手に急いでいたり不快に思ったりすることがある。
それは苛立ちであり、自らの敗北なんだと。

そんな運転手やら、羊博士やらに諭されながら特別な羊を探していく。
時には、自分から離れて行ってしまう人もいる。
そんな中でも探し物をしていくのが人生なんだという一言がありました。
また、そういう会話が親子でできることの素晴らしさ。

自分はどうかな。
今からでもまだできるかな。

しっかし、いつもビールを2本を頼んでいて
羨ましかったなぁ〜

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羊をめぐる冒険
村上春樹
講談社 1996年

2017年9月14日木曜日

読了メモ「どうにもとまらない歌謡曲 七〇年代のジェンダー」 舌津智之



読了。

著者とはどんぴしゃの同年代でした。
生で同じ曲を聞いいていたはずで
なるほどあの一節はこうとれるのか、この詞はこう読むのかと
うなってしまうばかりw
最近、某所某所で、昭和の歌しか歌ってはいけないというイベントがあるようですが
うんちくMC向けの参考文献としてもいかがでしょうか。

男らしさ、女らしさ、男女の意識、社会・家庭での男と女の掛け合い、
母性愛、恋愛観、結婚観、そしてセックスについて、
70年代のあらゆる歌謡曲を題材にして事細かに分析しています。
最初は、軽めのサブカル本かと思っていたのですがさにあらず。

愛があるから大丈夫なのという歌詞から結婚観の話しから始まり
ピンカラ兄弟と殿様キングスに始まる演歌の世界では
男と女の立ち位置の微妙なズレ感があると思えば
山本リンダからピンクレディーへの繋がりと勢いは
もう圧巻としかいいようがありません。

そして70年代で外せないのが化粧品会社のCMソング。
たくさんの懐かしい曲にのって
都市に繰り出す女性たちの勢いが一気に加速していきます。


著者は今のJ-POPの多くは煽情する音楽であって、
抒情する詩ではないと言っています。
例えれば、某マラソン選手がレース前に聞いて準備運動をするのに
便利なサウンドだと言います。
歌は世につれ、世は歌につれ
本書にも書かれていた通り70年代はおそらく後者だったんですね。

そして松本 隆と太田裕美でまとめてきます。
このパラグラフもしんみりときます。

では、お約束です「どうにもとまらない」山本リンダをどうぞ。



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どうにもとまらない歌謡曲 七〇年代のジェンダー
舌津智之
晶文社 2002年

2017年9月5日火曜日

読了メモ「思い出トランプ」 向田邦子



読了。

直木賞受賞の向田邦子の短編小説集である。
自分としては、同タイトルの小説があって
テレビドラマ化もされてたんじゃないかと思っていたが、
実はそうではなかったようだ。
母からもこの本を読みたいと言われて貸してみたら
あら短編集なのね。と同じように言われた。
親子揃って、何かと勘違いしている。

それぞれの登場人物像の
えぐり出しが絶妙というか、人間の描写がうまい。
人間、光と陰の部分はどうしてもある。
そこをうまくこの人は書いているし、それがまた不自然さなく
腹に落ちるのが怖いくらいだ。
登場人物はほとんどが中年夫婦、その子供、ご近所のご老体、
時には、過去に終わった愛人までも。
舞台もキッチンとはまだ言わない台所や裏の勝手口、
小さな庭、玄関先でのやりとり。


著者のエッセイも、男勝りでバッサリとした書き方が好き。
それが小説になると同じように切り方が鋭いながらも
こうも委細丁寧な人物表現になるのがなんとも言えない。
単なる人物観察以上のものがある。


収録されている小説は13。
トランプのカードと同じ数だけれど
ハートだか、スペードだかはわからない。
トランプ一枚をめくるみたいに
話しを思いおこしながら読んでいくものなのかもしれない。


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思い出トランプ
向田邦子
新潮社 1980年

2017年8月30日水曜日

読了メモ「身体から革命を起こす」 甲野善紀 / 田中 聡



読了。

古武道の世界の話です。
準備体操などは不要。敵が来たら準備体操するから待って。
なんて言ってられないよというのが可笑しかったし、
現場の実戦で効力を発揮しないのに、教科書通りの手法を会得しないと
資格が取れないし、いざ現場で教科書通りの対処をすると怪我をすることがある
という話しには、やりきれない気持ちになった。

写真付きで解説もされていますが、
倒れている人や座っている大きな人を、
わずかな力や手数で起してあげる。
活字と写真の限界かちょっと解りにくいかな。
もちろん武道なので、それらばかりではなく、
本質的には敵からの襲撃に備え応酬する部分があるはずで
その中からの一端の紹介ということなのでしょう。

実はこの本、ギターの先生から拝借したものでした。
本の中ではフルート奏者を事例で紹介しているのですが
身体を捻らない古武道の技法を軸に演奏の仕方が解説がされていて
その効果に実際の奏者からも驚きや感謝の声が記されています。

きっと、ギターやウクレレでも教則本通りにやってきているうちに
自分の癖や手練れに固まってしまい、無意識のうちに窮屈な弾き方や
乗り越える壁を自ら高くしてしまっていることがあるかもしれません。
弦楽器のことに本書は触れていませんが、
楽器の構え方、指や腕の筋肉の使い方など
今までと違う見方、視点で身体の動かし方を見直してみようかなと思いました。

哲学的な部分は難しいところですけれど、
日々の身体の使い方について考えるようになると思います。
面白い本でした。

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身体から革命を起こす
甲野善紀 / 田中 聡
新潮社 2007年