読了。
化け猫の話ではない。
猫の方は雨の中で捨てられていて
震えながらミャーミャー鳴いていた小さな子猫。
その子猫を拾って育てることになった著者の方に
霊感が強かったり、その系のお友達が多いので
その絡みが絶妙に面白い。
子猫は重い持病をもち、片足も健全ではなかった。
他にもいくつかハンディを持っていた。
目が腫れていて、著者が言うには遮光器土偶の顔のようだったという。
(写真は載せませんがわかりますよね。
ググってみてください画像がいっぱいあります)
時には猫に取り付いていた羽虫のようなものが
一斉に飛んでいなくなったり、部屋の中を
猫以外の獣が動く影が見えたりもするけれど
それでもいいのだ。
猫の名前は「のの」という
のの様(神様仏様)の「のの」だ。
介護の甲斐あって、ののはすくすく育ち
発情期を迎える。ののは雌。
本当は避妊手術は避けたかったのだけれど
持病の関係から踏み切らざるを得なかったところなどは
著者の猫に対する思いの深さを感じる。
私は猫を飼ったことはありませんが、
犬か猫かと聞かれると、猫派です。
犬も好きですけどね。
猫バカを自称する貴方、いかがでしょうか。
ちなみに、表紙の装丁は猫双六になっていて
裏表紙には、猫サイコロが印刷されています。
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猫怪々
加門七海
集英社 2011年
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