2018年2月3日土曜日

読了メモ 「猫怪々」 加門七海



読了。

化け猫の話ではない。
猫の方は雨の中で捨てられていて
震えながらミャーミャー鳴いていた小さな子猫。

その子猫を拾って育てることになった著者の方に
霊感が強かったり、その系のお友達が多いので
その絡みが絶妙に面白い。

子猫は重い持病をもち、片足も健全ではなかった。
他にもいくつかハンディを持っていた。
目が腫れていて、著者が言うには遮光器土偶の顔のようだったという。
(写真は載せませんがわかりますよね。
 ググってみてください画像がいっぱいあります)

時には猫に取り付いていた羽虫のようなものが
一斉に飛んでいなくなったり、部屋の中を
猫以外の獣が動く影が見えたりもするけれど
それでもいいのだ。
猫の名前は「のの」という
のの様(神様仏様)の「のの」だ。

介護の甲斐あって、ののはすくすく育ち
発情期を迎える。ののは雌。
本当は避妊手術は避けたかったのだけれど
持病の関係から踏み切らざるを得なかったところなどは
著者の猫に対する思いの深さを感じる。

私は猫を飼ったことはありませんが、
犬か猫かと聞かれると、猫派です。
犬も好きですけどね。

猫バカを自称する貴方、いかがでしょうか。
ちなみに、表紙の装丁は猫双六になっていて
裏表紙には、猫サイコロが印刷されています。

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猫怪々
加門七海
集英社 2011年

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