2020年3月15日日曜日
読了メモ「貧乏入門」 小池龍之介
読了。
著者はお坊さまである。
だからと言って、質素な生活を送れて当たり前だ
と思ってしまうのはやや早計。
本書のサブタイトルには
あるいは
幸福になるお金の
使い方
とある。
お金のない貧乏人になりましょうなんて誰も思わないので
本のタイトルを副題と入れ替えた方がいいのではないだろうか。
物が豊に溢れる現代、
我々は余計な物を持ちすぎているという。
使っていない物は捨てるべし。
粗悪なものに安いからと飛びつくのではなく
本当に必要なものにお金を惜しまず出して
大切に使っていくべきだと問う。
それが貧乏臭くならないコツ。充実した貧乏の練習。
物がありすぎると心にノイズが発生して
幸福感を得られないとのこと。
精神的余裕があると心はお金から自由になれる。
お金があってもなくても幸せで分相応に行きていく。
そういう心持ちを持つことが大切だと。
つまり、欲望をコントロールしていくことがテーマ。
では、どうすればいいか。
そこは、お坊さまらしく、仏道的集中力を高めるということ。
集中により、五感を研ぎ澄まし心の幸福感をつかむこと。
快感を求めるあまりに、ドーパミンが出っ放しの
興奮状態ばかりでは疲労と錯覚だけが残り
邪悪な集中で幸福感は得られないという。
裏を返して、一言で言うと、
ケチることじゃないんですよ。
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貧乏入門
小池龍之介
ディスカヴァートゥエンティワン 2009年
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