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2020年12月17日木曜日

読了メモ「ペイネ 愛の本」レイモン・ペイネ 串田孫一解説



読了。

フランスの画家であり漫画家でもある著者の
愛についての四冊分の一コマ漫画を一つにまとめたもの。
その四冊とは以下の通り。

 <ふたり>のポケット・ブック
 <ふたり>のウィークエンド
 <ふたり>のベッドサイド・ブック
 <ふたり>のおくりもの

で、それぞれの冒頭に、あの串田孫一さんが
解説というか、前書きのような文章を寄せてくれています。
自分としては、孫一さんの文章の方が
読みたかったというのが本音。

一コマ漫画は1ページを使っているので
四冊分といっても、あっと言う間に読み終えられます。
なかには、吹き出しに相当する文章がないものもあったりだけど
ユーモアに溢れていて、微笑ましくて、
愛がいっぱいの男女の姿が描かれています。
漫画なので、おっぱいが兎や音符になっていたり
ティアドロップが連なったカーテンがあったり
男性も人魚の格好をしていたりと
愛が詰まった小箱を覗いている感じで
ついクスッとしてしまいます。

孫一さんの解説は、それはそれはとってもやさしい文章です。
その後に続く漫画とのバランスも取れていて
漫画のページに入る前に
しっかりと読者の心を温めてくれる文章なのです。

山岳文学や硬めの随想論などで有名な方ですが
こういうモフモフ感あふれる文章もかける孫一さんって
とっても素敵だと思います。

あ〜、あんな文章を書けるようになれたらいいなぁ。。。。

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ペイネ 愛の本
レイモン・ペイネ
串田孫一 解説
みすず書房 1997年



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