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2021年6月24日木曜日

読了メモ「若きウェルテルの悩み」ゲーテ


読了。

たまにはこんな古典も読んでおります。
恋愛小説です。

意外と言っては失礼なんですけど
読みやすかったですよ。

話には全て日付が記してあって、
最初、日記かと思ったのですが
どうやらこれは手紙(書簡)だったようです。

婚約者のいるシャルルロッテに恋をしてしまうウェルテル。
叶わぬ恋であることから最後にはピストルで自殺をしてしまいます。
ウェルテルの彼女にかける思いが強烈なのです。
ウェルテルの苦悩もさることながら、
シャルルロッテもウェルテルに好意を寄せつつ、
夫となるアルベルトと共に、大人な対応をするのですが
これがなかなか、ウェルテルとうまく噛み合わない。
ウェルテルの一人相撲だったような気がします。
ここまで、一人の女性に対して
心を寄せ思い慕うウェルテルが可哀想でなりません。
話の聞き役でもあるウィルヘルム君も
気が気ではなかったでしょう。

お話の構成としては、前半は、ウェルテルの書簡なのですが、
後半は、編者から読者へという形で、
第三者がウェルテルの悩みを解き明かし、
仔細を明らかにしてくれます。
こういう形式もあるんだなと面白い構成の小説でした。

古典とはいえ、自分にはとても新鮮。
まだの方は是非。
ページ数もそんなに多くないです。

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若きウェルテルの悩み
ゲーテ 高橋義孝訳
新潮社 2019年



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