2014年10月7日火曜日

飛行船の飛ぶ空

随筆ではない。随想。
名前を忘れたが顔は憶えているあの目の大きな俳優が
ナレーションをするNHKにあるような番組をイメージさせる。
文章と描かれるその情景の間に少し距離感があるように思う。
その隙間に、読んでる自分が入り込むような感じ。
せいぜい5〜6ページのものが42編。
いくつかは過ぎ去った長い時間を想うタイムトラベル的な錯覚にはまる。
「玄関」というやつとか。
また、初版は1990年と古くもないのに、読んでいると、
あれっ?どう読むんだっけと思う漢字の使い方がでてくる。
殆どはすぐ気がつくけど。「真逆」とかね。

それと、最後の後記を読んでわかったのだが、
この本、活版印刷なのである。驚き。


読み込み中

2014年10月5日日曜日

午睡

追い立てられることのない時間。

十分な休息をとるなら午睡にかぎるね。
休日だからって、出かけなきゃいけないことはないんだよ。
そうは言うものの、結局、いそいそと出かけて疲れ果てて帰ってくるんだけどね。
かるく汗をかくくらいが丁度いいのかね。

最近、午睡してないな。

午睡


2014年10月3日金曜日

地元写真倶楽部の合同写真展


今年も地元の湘南写真倶楽部の合同写真展に出展します。
茅ヶ崎駅からすぐの市民ギャラリーなのでアクセスも楽チン。
お時間あれば、ぜしお越しくださいませ〜

2014年11月5日(水)~11月9日(日)10:00~20:00
(5日は13:00オープン 9日は17:00終了)
茅ヶ崎市民ギャラリー展示室
 茅ヶ崎市元町1-1 ネスパ茅ヶ崎ビル4F
  駅直結デッキから当ビル3階に入れます。

2014年10月2日木曜日

幕末史

ペリー来航から大久保利通が暗殺されるまでの25年間の話。
もともと講座で話された内容がもとなので、語り部の話を聴く感覚で楽しめる。

著者の歴史物はわかりやすく、ときに軽く脱線したり、
歴史上高名な人物のゴシップ的な話や、
有名な歴史作家の著述をチクリと刺したりで、
飽きさせずどんどん読み進めてしまう。
以前、「昭和史」、「昭和史 戦後編」も読んだ。
3冊ともかなりの分量だったがページ数を感じさせないのはさすが。
TVによく出演している元NHKキャスターの方もしかりだが、
わかりやすいというのは大変な強みだと思う。
その主義主張がどうあれ、理解されやすく平易な言葉で説かれ、
それでいて史実や物証をきちんと示されるともう頷くしかない。

「明治維新」という時の呼称を批判し、
「つぎの国家」の骨格はできずに「権力闘争」だった
という指摘にも納得せざるをえないのである。


2014年9月23日火曜日

ライオンの昼寝

著者 : 山川健一
実業之日本社
発売日 : 1991-07
動物にまつわるエッセイ...かと思いきや、途中から男女のこと、
そしてペレストロイカや湾岸戦争まで。
最後はしっかりシンバの話で締めています。

以前読んだ本の中に、類人猿の残酷な一面が
人間には波及しなかった要因がありましたが、
ここにも全く同じことが書かれていました。
動物行動学的には、人間の雌についてのそのことは
常識的なことなのですねきっと。

絶滅に瀕したゴリラを買う某自治体や、
食肉偽装問題のような社会問題も取り上げてるけど、
「売春」をする雌のチンパンジーの話には驚いた。
もちろん、チンパンジーに売春の意味などわかりはしない。
観察している人間が勝手にそう解釈しているだけだ。
人間の文化のモノサシで計ってしまうのはやむを得ないかもしれないが、
最後の一文にある悪魔にはなりたくないなぁ。
「自然世界の中の悪魔とは他ならぬ我々人類自身のことなのだあろう。
 なぜなら、動物の世界には「悪」というものは存在しないのだから。」


2014年9月20日土曜日

選定中

11月に地元の写真倶楽部の合同展があり、出展する写真を決めないといけない。
ネットにアップするのと違って、プリントしなければならないので
多少なりともリードタイムがかかるし(勿論、お金もw)、
仕上がった時点で色合いの微妙なズレなんかが気になったりもする。

楽しい悩みでもある。ギリギリまで悩もう。

目黒区総合庁舎

2014年9月18日木曜日

キップをなくして

タイトルのイメージから夏休みに読もうと思っていた。
けど、読んでみたら夏休みの前に読んだ方がよかったかもしれない。

キップをなくした子供が「駅の子」として生きる話。
帯には鉄道ファンタジーとあるが、それだけでなく、
自分の運命や人生は自分で切り開くという強いメッセージがあるように思う。

途中で、ある事が発覚し、実は全員同じなんじゃないか
と勝手に思い込んだが実はそうではなかった。
でも中盤から後半は、その人生におけるある事を迎えることについて、
子供たちや駅長さんの話を通じて考えさせられる。
「大事なのは、暮らしが楽しいことと、仕事がみんなの役に立つことだ。」
「一歩踏み出したの。人は前へ出なくちゃ。」
とか。

目からウロコ的だったのが、
「人の心はね、小さな心の集まりからできているの。」
ってところ。
とある お年寄りの言葉なのだが、そうであれば子供たちだけじゃなく、
自分にもいろんな小さな心がいっぱいあるんじゃないかって。
で、それが少なくなることを考えると......。

舞台は東京駅から終盤は北の果てまで線路でつながり、
最後はイメージ通りに上野駅。

残念ながら関西方面には行きません。