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2014年10月2日木曜日

幕末史

ペリー来航から大久保利通が暗殺されるまでの25年間の話。
もともと講座で話された内容がもとなので、語り部の話を聴く感覚で楽しめる。

著者の歴史物はわかりやすく、ときに軽く脱線したり、
歴史上高名な人物のゴシップ的な話や、
有名な歴史作家の著述をチクリと刺したりで、
飽きさせずどんどん読み進めてしまう。
以前、「昭和史」、「昭和史 戦後編」も読んだ。
3冊ともかなりの分量だったがページ数を感じさせないのはさすが。
TVによく出演している元NHKキャスターの方もしかりだが、
わかりやすいというのは大変な強みだと思う。
その主義主張がどうあれ、理解されやすく平易な言葉で説かれ、
それでいて史実や物証をきちんと示されるともう頷くしかない。

「明治維新」という時の呼称を批判し、
「つぎの国家」の骨格はできずに「権力闘争」だった
という指摘にも納得せざるをえないのである。


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