2014年9月18日木曜日

キップをなくして

タイトルのイメージから夏休みに読もうと思っていた。
けど、読んでみたら夏休みの前に読んだ方がよかったかもしれない。

キップをなくした子供が「駅の子」として生きる話。
帯には鉄道ファンタジーとあるが、それだけでなく、
自分の運命や人生は自分で切り開くという強いメッセージがあるように思う。

途中で、ある事が発覚し、実は全員同じなんじゃないか
と勝手に思い込んだが実はそうではなかった。
でも中盤から後半は、その人生におけるある事を迎えることについて、
子供たちや駅長さんの話を通じて考えさせられる。
「大事なのは、暮らしが楽しいことと、仕事がみんなの役に立つことだ。」
「一歩踏み出したの。人は前へ出なくちゃ。」
とか。

目からウロコ的だったのが、
「人の心はね、小さな心の集まりからできているの。」
ってところ。
とある お年寄りの言葉なのだが、そうであれば子供たちだけじゃなく、
自分にもいろんな小さな心がいっぱいあるんじゃないかって。
で、それが少なくなることを考えると......。

舞台は東京駅から終盤は北の果てまで線路でつながり、
最後はイメージ通りに上野駅。

残念ながら関西方面には行きません。


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