太宰 治が新聞や文芸誌などに寄せたエッセイや
小説作品の中から集めた引用集とでもいうもの。
それこそ一行だけの文章とかもある。
小説ではないこういう形で太宰 治を読むのは初めてだったが、
なおのこと、厳しい文章が続けざまに入ってくる。
一つ一つがずんとくる。
例えば、短い文でも、鉈でずぶっと刺されるようなのがいくつもある。
「はじめから、空虚なくせに、にやにや笑う。「空虚のふり」」
「苦悩を売り物にするな、と知人よりの書簡あり」
「甘さを軽蔑する事くらい容易なことは無い。
そうして人は、案外、甘さの中に生きている。
他人の甘さを嘲笑しながら、自分の甘さを美徳のように考えたがる。」
全編通して思うのは、実際、君は何をしたのです?
と問われ続けている感じを受ける。
また、逆説的な表現で真意を突いてくるのも自分が太宰 治を好きなところでもある。
「子供の頃に苦労して、それがその人のために
悪い結果になったという例は聞かない。
人間は子供の時から、どうしたって悲しい思いをしなければならぬものだ。」
とかね。
最後の「如是我聞」も痛快。
某作家を徹底的に罵倒し続けている。ここまで言うか〜(笑)というくらい。
ということで、「斜陽」とこの某作家の作品も読みたくなったよ。
小説作品の中から集めた引用集とでもいうもの。
それこそ一行だけの文章とかもある。
小説ではないこういう形で太宰 治を読むのは初めてだったが、
なおのこと、厳しい文章が続けざまに入ってくる。
一つ一つがずんとくる。
例えば、短い文でも、鉈でずぶっと刺されるようなのがいくつもある。
「はじめから、空虚なくせに、にやにや笑う。「空虚のふり」」
「苦悩を売り物にするな、と知人よりの書簡あり」
「甘さを軽蔑する事くらい容易なことは無い。
そうして人は、案外、甘さの中に生きている。
他人の甘さを嘲笑しながら、自分の甘さを美徳のように考えたがる。」
全編通して思うのは、実際、君は何をしたのです?
と問われ続けている感じを受ける。
また、逆説的な表現で真意を突いてくるのも自分が太宰 治を好きなところでもある。
「子供の頃に苦労して、それがその人のために
悪い結果になったという例は聞かない。
人間は子供の時から、どうしたって悲しい思いをしなければならぬものだ。」
とかね。
最後の「如是我聞」も痛快。
某作家を徹底的に罵倒し続けている。ここまで言うか〜(笑)というくらい。
ということで、「斜陽」とこの某作家の作品も読みたくなったよ。
…某作家ってあの人かなー…対立?が有名ですよね。
返信削除太宰治、人間失格しか読んだ事がないのです。
なのにあんまし好きでないとか思ってましたが、この書評で少し変わりました。
「甘さ〜」の文章がちくっと来ました。
この本読んでみたいです。
ばばばさん
削除S賀N哉ですねw
引用集みたいなものなので、太宰治のエッセンスが
濃厚に凝縮されて味わえます。
邪道かもしれないけどねww