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2017年3月16日木曜日

読了メモ 「コーヒーに憑かれた男たち」 嶋中 労



読了。

カフェ・ド・ランブル(関口一郎)
カフェ・バッハ(田口 護)
もか(標 交紀)

自分はこれらのお店のコーヒーを飲んだことがない。
すでにご本人も亡くなっていて閉店している店もある。

本書では、この三人にもう一人のキーパーソンを加えた
四人によるコーヒーへのこだわり、信念、信条、
誇り、想い、願い、愛着が書かれています。
もう一つの別な言い方をすれば 執着 か。
いわゆる一筋一路の職人気質をも超えた鬼のような境地です。

彼らとコーヒーにまつわる背景には、
それこそコーヒー業界の技術発展や裏にある思惑、
珈琲豆市場の動きなどの大きなうねりがありながら、
一人一人の考え方や行動、実践そのものが
頑固という一言では言い表せないほどに頑ななまでのもので
それが読んでいてこわいくらいで、かつ痛快でもあります。

超高級ブランドと信じられているあの豆や
今や当たり前にもなっているおかわり自由のあのコーヒーの由来、
また、それらを語ること自体がタブー視されていることなどまでも
ばっさりと語られています。
どこの業界にも隠されている部分ってのはあるのですね。


自分もコーヒーは好きで、毎朝淹れて飲んでおり、
新しい豆がいいとか、買った豆をどう鮮度よく保存するか
なんてことが頭の中でいつもよぎりますが、
本書には、10年以上も寝かせた古い豆を使った
ぬるいオールドコーヒーの話がでてきます。
一体どんなものなんでしょうか。
まだ、あのお店で飲めるのかな。。。

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コーヒーに憑かれた男たち
嶋中 労
中央公論新社 2012年





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