2016年5月14日土曜日

読了メモ「ブラ男の気持ちがわかるかい?」北尾トロ



読了。

書店の棚で見つけた時の
「ジャケ買い」というか「タイトル買い」の
楽しくて嬉しい気持ちに久しぶりにさせてくれた一冊。
この表紙のインパクトは、
ウクレレ系の特定のクラスターにはご理解いただけるものと思う。


中身は週刊文春に連載されていたコラムを集めたもの。
コラムというより独り言に近いようなものもある。
自らボケて、ツッコンだりもしている。

もちろん、全編がブラ男の話ではない。
いわば、「おやじ」の悲哀な生態を綴っていて
 たしかめたい
 愛を探しに
 単独行動に打って出る
 ガラスの50代
 そして人生は続くのだ
と、45編ほどの話が5つに括られている。
ちなみに、ブラ男は単独行動に分類されている。

フォーカスのあたっているさまざまなおやじは、
自分も世代的にはドンピシャなわけで
もともと週刊誌のコラムであることもあってお気楽に読めるものの、
電車の中で読んでも油断は禁物。
ニヤニヤしたり、場合によっては
吹いてしまうのは必至で、実際、そうなりました。
まさに、このコラムに書いてあるようなおやじがここにもいると。


ただ、ほとんどの話に共通していて、素晴らしいなと思ったのは、
著者がチャレンジ精神旺盛なことである。
世であれやこれやと言われることや、少しでも気になったことには、
当のおやじである著者が果敢に挑戦し実際に体験し、
その結果としての実感が描かれている。説得力抜群である。
見習わなければならない。かといって、ブラジャーはしないが。


ちなみに、ブラ男のところで、
おもわず、あ〜と目を伏せてしまったのは
体が固いので、背中のホックをとめられず
奥さんにとめてもらって嘆かれたところ。。。

あとは、読んで楽しんでください。

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ブラ男の気持ちがわかるかい?
北尾トロ
文藝春秋 2014年






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