読了。
最近、絵本を読んだことがありますか?
著者によると、人生には
絵本を読む時期が三度あるそうです。
・自分が子どものとき。
・子どもたちのために読み聞かせるとき。
・人生の後半に自分のために読むとき。
絵本は子どものためだけにあるのではありません。
著者は大人になった自分のために絵本を読むことを勧めていて
2003年には、心の砂漠にうるおいを として24冊、
続く2004年には 言葉と心の危機の時代に として27冊、
大人のための絵本のプロジェクトをおこしています。
なんどかこのブログにも書いていますが、
そこに込められている深いメッセージや
膨らむイメージ、ファンタジーな世界観は
それはそれは素晴らしいものでした。
きっと「絵本」もそうなんですね。
本書では、著者の「大人のための絵本」の活動を通じて絵本に接し、
大きく心を動かされたり、これからの生き方を励まされた
という大人たちのいろいろな声も数多く紹介されています。
この本を手にした時、てっきり物語だと思っていました。
本当の砂漠をさすらい飢えや渇きに苦しむなかで
主人公は絵本を見つけ、そこから物語がひろがっていく話と勝手に勘違い。
「砂漠」とは、大人の乾いた心のことを言っていたのですね。
そこで見つけた一冊の絵本は、
著者の言っている「座右の絵本」になるのでしょうか。。。
何度か紹介されている一冊が部屋の積ん読の中にあったり、
古本屋でちらっと見かけたタイトルがあったり、
またまた本読みや古本屋巡りが楽しくなりそうです。
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砂漠でみつけた一冊の絵本
柳田邦男
岩波書店 2004年
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