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2016年8月6日土曜日

読了メモ「砂漠でみつけた一冊の絵本」柳田邦男




読了。

最近、絵本を読んだことがありますか?

著者によると、人生には
絵本を読む時期が三度あるそうです。

・自分が子どものとき。
・子どもたちのために読み聞かせるとき。
・人生の後半に自分のために読むとき。

絵本は子どものためだけにあるのではありません。
著者は大人になった自分のために絵本を読むことを勧めていて
2003年には、心の砂漠にうるおいを として24冊、
続く2004年には 言葉と心の危機の時代に として27冊、
大人のための絵本のプロジェクトをおこしています。

自分も児童書や子供向けの本や物語を読んだメモを、
なんどかこのブログにも書いていますが、
そこに込められている深いメッセージや
膨らむイメージ、ファンタジーな世界観は
それはそれは素晴らしいものでした。
きっと「絵本」もそうなんですね。
本書では、著者の「大人のための絵本」の活動を通じて絵本に接し、
大きく心を動かされたり、これからの生き方を励まされた
という大人たちのいろいろな声も数多く紹介されています。


この本を手にした時、てっきり物語だと思っていました。
本当の砂漠をさすらい飢えや渇きに苦しむなかで
主人公は絵本を見つけ、そこから物語がひろがっていく話と勝手に勘違い。
「砂漠」とは、大人の乾いた心のことを言っていたのですね。
そこで見つけた一冊の絵本は、
著者の言っている「座右の絵本」になるのでしょうか。。。

何度か紹介されている一冊が部屋の積ん読の中にあったり、
古本屋でちらっと見かけたタイトルがあったり、
またまた本読みや古本屋巡りが楽しくなりそうです。

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砂漠でみつけた一冊の絵本
柳田邦男
岩波書店 2004年


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