2014年8月24日日曜日

ロウソクの科学

19世紀後半の著者の講義内容に基づくもので、
いくつもの実験を織り交ぜながらの解説がされている。

多少の挿し絵は入っているものの、
やっぱりこの手の内容は古今東西を問わず実験を観ながらの方が面白いが、
助手のアンダーソン君が一生懸命手伝っているのもわかって
それはそれで微笑ましい。

ロウソクの燃焼や製法などの話だけかと思っていたら、
水や大気の成分とその性質、はては人間の呼吸にまで話は広がり、
自然科学に対する広い知識と啓蒙を促す内容。

訳文による語り口が英国執事を思わせるような丁寧ぶりで、
それがかえってファラデーの長い苦労を偲ばせる気もする。

しかし、化学は苦手だったんだよね、自分w


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