読了。
まずは、こちらですかね、やっぱり。
本書を読んでる途中、というかずっと思っていたのは、
魔女の宅急便って、どんなお話だったっけ......、と。
ストーリーをはっきりと覚えていないのです。
鳥カゴの中にいるジジを助けるシーンは記憶に残っていたのですが。
それと、著者は日本人の方なんですよね。
去年の鎌倉ブックカーニバルでは、この著者が参加されたイベントがあって
残念ながら自分は話が聞けなかったのですけど、
その時に初めて知ったのです。
魔女の宅急便を書いたのは日本人だったのか!と。
とまぁ、そんなこんなで、原作を読まねばなるまいとずっと積ん読状態でした。
魔女であるキキが、親元を離れ一人立ちを始めるために
新しい街をおとずれ、そこで仕事をみつけ、
その仕事を通じて街の人との交流を深めていく。
キキが成長していく姿がいろいろな出来事を通じて感じとれます。
おソノさんという街のパン屋のおばさんが言う
商売は小さくはじめるのがよくて、大きくする楽しみがある とか、
自分が描かれた絵を運ぶことで、思いがけず宣伝ができたりなんて
仕事を通してえられる面白さなんかも書かれています。
こういったところで妙に関心を寄せるのも、
大人が読むからなんだろうなと思います。
そして、最後に里帰りのところで、
最初の頃のキキに比べて、ずいぶんと成長して
立派になったキキの姿を読んでいると
ゾワゾワっと鳥肌が立つような感動を覚えたのでした。
ちょうど、読み終えたのは電車を最寄り駅で降りる時で
降りたら自然と冒頭の動画の歌を口ずさんでいて、
通勤帰りの足取りも、少しどこか軽やかになっていました。
せっかくなので、連休中にアニメーション映画も観ておこうと思います。
それにしても、児童文学って
大人になってから読むとホントによいですね。
心が洗われます。
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魔女の宅急便
角野栄子
福音館書店 2003年
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