細野晴臣さんの講座を聞いてきました。
講座のタイトルは、「音と耳の可能性〜聴くことと発すること」
朴訥な感じでボソボソボソと話すのですけど
その声から発する話は神秘的な感じもしました。
印象的だったのは、
音を聴くことは受け身でなく、能動的行為であり、
自分はミュージシャンである前にリスナーであるということ。
そして、magicというよりhookのある音楽を作りたいと。
細野さんは、歌の歌詞や喫茶店での会話よりも
メロディーでありBGMで流れる音楽の方を聴いてしまう。
歌詞も昔は意味ではなく響きだった。
歌詞が意味を持って音楽に入ってきたのは、細野さんによれば
「幸せの黄色いリボン」からだそうです。
細野さんも、今年で69歳、来年は70歳。
先日亡くなった同じ年齢のD.ボウイとの逸話から、
パクリとマネは違うという話になりました。
パクリは形だけだが、マネは魂から。
興奮するようなマネをしたいそうです。
また、ここ数年「ブギウギ」に終始していて
8ビートとスウィングの混在がたまらないと。
途中、天河神社や猿田彦神社での奉納演奏にちなんで
民族楽器での即興演奏をしてくれたり
最後にはそのたまらないブギウギや、
自分は8分の6拍子が好きなんだとギターで歌も聴かせてくれました。
細野さん独特の深みのある話で
なかなか濃ゆい3時間でした。
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