読了。
2016年、最初の読了メモです。
今年もよろしければおつきあいくださいませ。
ところで、このお話は、ジブリで映画にもなった
というのですが記憶にありません。
単に観ていないだけなのですが、
皆さんはご覧になりましたか??
実の親を失い、養父母の元さえも離れて
海辺の町へあずけられることになったアンナという女の子と
そこで知り合ったマーニーという不思議な女の子とのお話です。
前半は、アンナだけで話が進みます。
いつになったらマーニーが出てくるのかと
多少じれったくなりますが、
そこは、不遇なアンナの境遇を
しっかり理解する大事なところです。
ついにマーニーと出会い、一緒に行動を共にする話の中で
察しのいい読み手はおそらく気がつくと思います。
あれ....、もしかしたら......って。
後半になって、一気に謎解きが始まりますが
鍵となるノートの出現で、なんとそこまで遡るのか!と
自分は読みが浅かったことに気づきました。
そして、これまでの小さなモチーフが全てつながってきます。
もちろんミステリーなどではありません。
相手のことを素直に感じとり、正直に生きて愛する人を想う。
ファンタジー作品ですが、ひもといていく話の展開は、
ぞくぞくするくらい感動的です。
「ふしぎなことだけれど、愛されるということが、
わたしたちが成長していくのを助けてくれる
大切な条件の一つなんですよ」
に対して、一番年下の小ちゃな子は、もうおじいちゃんだね
といって笑いあう子どもたちが無邪気で、
そんな純粋な感性が素敵です。
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特装版 思い出のマーニー
ジョーン・G・ロビンソン(訳 松野正子)
岩波書店 2014年
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